露ラブロフ外相、米露間の新戦略兵器削減条約は「NATO東方拡大の解消が必要」
ロシアのラブロフ外相は18日、外国メディアも招いた記者会見で、ウクライナへの軍事作戦は3月の大統領選挙に「良い影響を与えている」との認識を示しました。
ラブロフ外相「特別軍事作戦はロシア社会をかつてないほど団結させた。だから(大統領選には)非常に良い影響を与えている」
ロシア大統領選挙には、ウクライナ侵攻を続けるプーチン大統領が立候補していて、ラブロフ外相は西側の制裁もロシアの産業育成にプラスになっていると主張しました。
また、ラブロフ外相は現在、履行停止となっている米露間の核兵器に関する新START(=新戦略兵器削減条約)について、アメリカからあった提案に、ロシアが去年12月、返信したことも明らかにしました。
その内容は明らかになっていませんが、ラブロフ外相はアメリカとの対話の再開には「NATO(=北大西洋条約機構)の東方拡大がもたらす安全保障問題の解消が必要だ」と強調しました。