米国2月の雇用統計 市場予想を大きく上回る
アメリカの2月の雇用統計が発表され、就業者数は前の月から31万1000人増え、市場の予想を大きく上回りました。
アメリカ労働省が10日に発表した2月の雇用統計で、景気の動向を反映する農業部門以外の就業者数は、前の月から31万1000人の増加となり、22万人程度を見込んでいた市場予想を大きく上回りました。
一方、失業率は、半世紀ぶりの低水準となった1月から0.2ポイント上昇し、3.6%となりました。
今回の雇用統計で、アメリカの労働市場の堅調さが改めて示された形で、アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)は、来週発表される消費者物価指数と合わせて、今後の金融政策を判断することになります。
インフレの高止まりを受け、パウエル議長が利上げペースを再び加速させる可能性を示唆する中、今月21日から開かれる会合で、利上げ幅を0.25%から0.5%に引き上げるかどうかが焦点です。