スー・チー氏らの解放など求め…安保理採択 ミャンマー情勢をめぐり法的拘束力ある決議は初
国連の安全保障理事会は21日、クーデターにより実権を握るミャンマー国軍に対し、アウン・サン・スー・チー氏らの解放などを求める決議を採択しました。ミャンマー情勢をめぐり、安保理が法的拘束力のある決議を採択するのは初めてです。
決議では、ミャンマー国軍に対し、スー・チー氏など拘束されている全ての政治家らの解放のほか、暴力の即時停止や民政への復帰を求めています。
21日の採決では、中国とロシア、インドは棄権しましたが、12か国の賛成により採択されました。ミャンマー情勢をめぐり、安保理が法的拘束力のある決議を採択するのは今回が初めてです。
会合後、クーデター前に就任し、国軍への批判を続けるミャンマーの国連大使は、採択を歓迎した上で、「安保理がさらに強力な行動を取るよう求める」と述べました。