英チャールズ国王の戴冠式、厳かに 現地の様子は…中継
イギリス・ロンドンで、6日、チャールズ国王の戴冠式(たいかんしき)がとりおこなわれました。国王の住まいのバッキンガム宮殿前から現地の様子を後閑駿一記者が伝えます。
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ウェストミンスター寺院で戴冠したチャールズ国王は、2時間ほど前にバッキンガム宮殿にあるバルコニーに姿を見せて、手を振りながら、市民の歓声に応えました。
チャールズ国王の戴冠式は、日本時間の6日午後7時から始まりました。冒頭、チャールズ国王は、ウィリアム皇太子の長男ジョージ王子に、羽織っていたローブの裾をもってもらい、付き添われながら寺院の奥へと進みました。そして、王室メンバーや、各国の国家元首らが見守る中、伝統的な儀式を経て、チャールズ国王は戴冠し、エリザベス女王以来70年ぶりとなる戴冠式が、厳かに執り行われました。
戴冠式後には、妻のカミラ王妃とともに金色の馬車に乗って祝賀パレードを行い、バッキンガム宮殿へと戻りました。
パレードを見た人「4時に起きてここまできた。素晴らしかった」
パレードを見た人「本当に楽しいわね。乾杯! God save the king~♪(神よ、国王を救いたまえ~♪)」
チャールズ国王はその後、宮殿のバルコニーに長男のウィリアム皇太子らとともに姿を現し、儀礼飛行を見守った上で、集まった市民らに手を振り、歓声に応えました。
一方、チャールズ国王の二男でイギリス王室を離脱したヘンリー王子は、戴冠式に出席したもののパレードには参加せず、バルコニーにも姿を見せませんでした。
こうした中、反王室のデモ活動も国内各地で行われました。デモを主催する団体の代表が逮捕されたほか、北部スコットランドでも1万人以上がデモ行進をして、独立と君主制の廃止を訴えました。
チャールズ国王には、「国民に愛される王室」のあり方をめぐって、難しいかじ取りが迫られています。