視覚障害者の男性が路上で死亡“検査”向かう途中に… 韓国
感染拡大に歯止めがかからない韓国。PCR検査に向かった視覚障害のある男性が死亡するなど、体が不自由な方への検査体制も課題となっています。
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24日の新規感染者が、過去最多の23日に次ぐ17万16人と、感染拡大に歯止めがかからない韓国。
防犯カメラに映っていたのは、ソウルの狭い路地に入ってきた消防車と救急車です。車の中から隊員が飛び出し現場へと駆けつけました。
韓国メディアによりますと、その場所で53歳の男性が倒れ、死亡しました。男性は重度の視覚障害者で、PCR検査に向かっている最中でした。
男性は、同居していた70代の両親が感染していたのです。
亡くなった男性の妹
「兄がせきをたくさんしていて『一度検査してみて』と言ったら『わかった』と、その日に検査するといって外出しました」
自身にも症状が出たため、検査を受けようと1人で外出したということです。
男性の死因は明らかになっていませんが、目立った外傷はなく、コロナに感染していたことがわかりました。
障害者支援団体
「重度の障害者がPCR検査場に行くのはかなり難しいです。検査を受けられず、適切なタイミングで診断を受けることができないケースが多いです」
感染が広がる中、検査を受けることが難しい人への、早期の対策が求められています。