トルコ地震で道路壊れ“支援”中断 シリア400万人に影響 コレラ拡大恐れも…死者は1万1800人以上に
トルコ南部を震源とする地震で大きな被害が出ている隣国シリアでは、反体制派地域に物資を届ける国連の人道支援活動が中断するなどして、およそ400万人に影響が出ています。
国連は内戦が続くシリアの反体制派地域に、トルコから食料や医薬品を届ける人道支援活動を行ってきましたが、地震の影響で道路が壊れ、中断を余儀なくされているほか、救助活動も難航していて、およそ400万人に影響が出ているということです。
国連の担当者は8日、現地からオンラインで会見し、近く支援活動を再開できる見込みであることを明らかにした上で、各国に支援の強化を訴えました。
国連の担当者「より多くの食料と医薬品が必要だ。これまで貯蓄していた燃料も、すぐに底を尽きてしまうだろう」
また、被災地では汚染された水を飲むなどしてコレラの感染が再び拡大するおそれがあると指摘しました。
AP通信によりますと、今回の地震での死者は、トルコとシリアで合わせて1万1800人以上にのぼっています。