中国の習近平政権で、外相と国防相という重要閣僚が相次いで消息を絶つ“異様な事態”となっています。24日に解任が報じられたのは、2か月近くにわたり消息が途絶えていた国防相。何が起きているのでしょうか。

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日本時間25日午後4時ごろ、中国・北京で中国外務省による会見が行われました。

――なぜ李尚福・国防相は解任されたのですか？

記者から質問が相次いだのは、2か月近くにわたり消息が途絶えている李尚福・国防相についてです。

ことし3月に就任し、その翌月にはロシアのプーチン大統領とも会談していた李国防相。中国国営テレビは24日に「李国防相が解任された」と報道しました。しかし会見では、解任の理由も、後任も、明らかにされませんでした。

中国外務省　毛寧報道官
「提供できる情報はありません」

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いま習近平政権は、重要ポストの閣僚が相次いで消息を絶つ、異様な事態になっています。ことし7月の中国外務省会見でも、質問が飛びました。

――秦剛氏は今どこにいますか？

中国外務省　毛寧報道官（今年7月）
「提供できる情報はありません」

突如と姿を消したのは、外相の秦剛氏。姿が見えなくなって約1か月後、秦剛・外相は就任からわずか7か月あまりという異例の早さで解任されました。

――外相を解任された具体的な理由は？
――彼はなぜもう外相ではないのですか？

中国外務省　毛寧報道官（今年7月）
「ご提供できる情報はありません」

このときも、記者らから約20回にわたり質問されるも、中国外務省は解任の理由を一切明かしていません。

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外交と国防の司令塔が相次いで失脚し、軍幹部らの交代も相次ぐ習近平政権。中国のSNSでは「外相の次は国防相…いったい何が？」「なぜ理由を言わないんだ？」「2人はまだ生きているんだろうか？」という投稿がありました。

アメリカ国防総省は、李国防相の解任について直接のコメントは避けつつ「両国の高官が関与を続けることが非常に重要」と強調しています。

なぜ2人の閣僚は相次いで姿を消したのでしょうか。海外メディアは李尚福・国防相が汚職がらみ、秦剛・外相が女性問題で調査を受けたとも報じていますが、いまだ真相は闇の中です。