ロシア副首相、北方領土の択捉島を訪問 制裁続ける日本をけん制か
ロシア・サハリン州の知事は4日、トルトネフ副首相が択捉島を訪問したと明らかにしました。ウクライナへの侵攻が始まって以降、ロシアの政権幹部が北方領土を訪問するのは初めてとみられます。
サハリン州のリマレンコ知事によりますと、極東を担当するトルトネフ副首相は4日、北方領土・択捉島を訪れたということです。
副首相は、建設中のホテルや水産加工場などを視察して、州政府が提出した来年から2030年までの社会経済開発プログラムを承認したとしています。リマレンコ知事は、2年以内に色丹島に滑走路を造ることになったとも明らかにしました。
政権幹部の北方領土訪問が明らかになるのは、ロシアによるウクライナ侵攻開始後初めてで、ロシアへの制裁を続ける日本をけん制する狙いもあるものとみられます。