トランプ前大統領“機密文書持ち出し”初公判は無期限で延期
アメリカのトランプ前大統領が政府の機密文書を持ち出したとして起訴された裁判をめぐり、アメリカメディアは7日、裁判所が今月予定していた初公判を無期限で延期したと報じました。
トランプ氏は2021年に大統領を退任した際、政府の機密文書を持ち出し、フロリダ州の自宅に違法に保管していたとして起訴されています。
アメリカメディアによりますと、フロリダ州地裁は7日、今月20日に予定していた初公判について、準備が整っていないなどとして、無期限で延期しました。
トランプ氏は、ほかにも3つの刑事裁判を抱えていますが、大統領選への影響を避けるため、裁判を遅らせようとしていて、トランプ氏には追い風です。
一方、唯一、裁判が始まっている不倫の口止め料を不正に処理したとされる事件では、不倫相手だったとされるポルノ女優、ストーミー・ダニエルズさんが7日、出廷しました。
ダニエルズさんは法廷で、トランプ氏との当時の性的関係などについて証言したということです。弁護側は、証言が露骨過ぎるとして審理を無効にするよう求めましたが、判事は拒否したということです。