“軍事能力など破壊”前に恒久的な停戦合意「ありえない」…イスラエルが声明
イスラエル首相府は1日、イスラム組織「ハマス」の軍事能力や統治能力を破壊するより前に、恒久的な停戦に合意することは「ありえない」との声明を出しました。
イスラエルとイスラム組織「ハマス」との交渉をめぐっては、アメリカのバイデン大統領が先月31日、“イスラエル側が恒久的な停戦協議を含む新たな提案を行った”と発表していました。
イスラエル首相府は1日の声明で、ハマスの軍事能力や統治能力を破壊するなどの目標を改めて列挙した上で、「このような条件を達成する前に恒久的な停戦に合意するとの考えはありえない」と主張しました。
一方で、ガザ地区で拘束されているイスラエル人の人質の早期解放を求める人々からは、イスラエル政府に対し、新たな提案に合意するよう求める声が上がっています。
交渉を仲介するアメリカ・エジプト・カタールは1日、イスラエルとハマス双方に交渉案の具体化を求める共同声明を出しましたが、先行きは早くも不透明になっています。