ペルーで抗議デモ激化…全土に緊急事態宣言 日本人観光客も足止め
南米ペルーの政府は14日、前大統領の支持者による抗議デモの激化をうけ、全土に30日間の緊急事態を宣言しました。一部の空港が閉鎖され、日本人観光客らも足止めされる事態となっています。
ペルーでは先週、罷免され拘束されたカスティージョ前大統領の支持者らによる抗議デモが各地で続いています。暴徒化した支持者らによる警察との衝突も起きていて、ペルーの保健省によりますと、これまでに8人が死亡しています。
デモの激化を受け、ペルー政府は全土に30日間の緊急事態を宣言しました。
南部アレキパやクスコの空港が閉鎖されるなどしていて、各地で観光客らが足止めされています。現地の旅行会社によると、この会社を利用している日本人4人が足止めされ、ホテル待機になっているということです。
また、観光でペルーを訪れバスでボリビア国境に向かっていたという日本人は道路の封鎖によりバスが途中の村で、まる2日間、立ち往生しているとSNSに投稿しています。
バスには欧米などからきた観光客が大勢乗っていて車内での寝泊まりを余儀なくされ、水や食べ物が不足して体調を崩す人も出ていると訴えています。