中韓らの専門家が福島第一原発周辺の海水を採取 禁輸解除に向けた調査の一環で
福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、日本と中国の合意に基づく海水のモニタリング調査が行われていたことが分かりました。
処理水の海への放出に対してはこれまでIAEA(国際原子力機関)と日本が原発周辺の海水を採取して検査をしていて、中国を含む各国の分析機関にも採取した海水を送って安全性を検証していました。
ただ、海洋放出をきっかけに日本の水産物の禁輸を続ける中国を念頭に、日本政府は9月、IAEAの立ち合いのもと、他国が海水を採取することで中国と合意していました。
政府関係者によりますと、日本の漁船が10月15日に原発の沖合で 海水400リットルをくみとり、船の上で中国、韓国、それにスイスの専門家が海水をポリタンクに小分けしたということです。