中国当局、セルフメディア「自媒体」取り締まり強化へ
中国ではSNS上で個人やグループがセルフメディア「自媒体」として情報や動画を発信し多くのフォロワーを獲得するなど影響力を強めてきましたが、中国当局は28日、こうした「自媒体」に対する取り締まりを強化する方針を示しました。
中国SNS「ウェイボー」などでは多くの「自媒体」が情報や動画を発信、当局の影響下にある国営メディアなどとは一線を画した内容も含まれていて、中には数百万から数千万のフォロワーを持つなどネット上での支持を集めてきました。
こうした中、中国政府は28日、「ネット空間浄化キャンペーン」として「自媒体」への規制強化や発信内容への監視を強める方針を示しました。具体的には、サイトの運営側に対して「自媒体」への管理を強化するよう指導するほか、資格審査など規制を強めるとしています。
また、当局は去年、違法あるいは不適切な内容と認定したネット上の投稿5400万件以上を削除したほか、680万件以上のアカウントを閉鎖したということです。
中国のネット上ではいわゆるゼロコロナ政策への抗議などたびたび当局への批判の声が急速に拡散する現象が起きています。習近平指導部はこうした動きに危機感を強めていて、さらに規制を強化する方針ですが、言論規制が強まる一方の状況に不満もくすぶっています。