国民に2重マスクを推奨 国営テレビで連日“新型コロナ”放送 北朝鮮
5月に、感染者の確認を認めた北朝鮮。国営テレビ、朝鮮中央テレビでは連日、新型コロナについて伝えています。
朝鮮中央テレビ(7日)
「防疫大戦を勝利的に進め、我々の信念、意志、団結で我々自身の貴重な生命と生活、未来を最後まで守りましょう」
放送では、視聴者に2重マスクを推奨。マスクを顔に密着させるなど、正しい着け方を伝えました。
北朝鮮メディアは、新規発熱者はおよそ6万人で、発熱者全体の97%が回復していると主張、感染状況の改善をアピールしています。
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依然として、アメリカや韓国などからの支援を受け入れない北朝鮮。
ソウルでは7日、米韓の次官級協議が行われ、北朝鮮に対し、再び人道的支援の提供を表明しました。
アメリカ シャーマン国務副長官
「北朝鮮の人々に思いを寄せている。金正恩総書記が人民を助けることを重視するよう望む」
また、韓国の脱北者団体は5日の夜、マスク2万枚や解熱剤1万5000錠などを大型風船につり下げて、韓国側から北朝鮮に向けて飛ばしたということです。
垂れ幕には「韓国はコロナで苦しむ北朝鮮の同胞を心より愛し支援する」と書かれていました。
脱北者団体は「金正恩1人の尊厳のために数百万の人民が犠牲になってもいいという極悪非道な暴政だ」と主張しました。