米国を訪問している岸田首相はバイデン大統領と会談し、「核なき世界の実現」を盛り込んだ共同声明を発表しました。

岸田首相はホワイトハウスでバイデン大統領と会談し、「日米両国は『核兵器のない世界』の実現を決意している」との内容を盛り込んだ共同声明を発表しました。

■岸田文雄 首相
「核軍縮に関する現実的・実践的な取り組みの進展を確認し、ＦＭＣＴ＝核兵器用核分裂性物質生産禁止条約フレンズへの米国の参加を歓迎致しました」

共同声明では「世界の核兵器数の全体的な減少が継続し、逆行させないことが極めて重要」とした上で、『ＮＰＴ＝核拡散防止条約』を国際的な核軍縮・不拡散体制の礎石として堅持することが重要と強調しました。

一方、岸田首相は会談に先立ち、戦後、日系人で初めて連邦議会議員に当選した故ダニエル・イノウエ氏の生誕１００周年を記念し、ソメイヨシノを植樹しました。

イノウエ氏は米国への忠誠を誓い、日系人志願兵だけで組織された米陸軍第４４２連隊の兵士として従軍しました。

■岸田文雄 首相
「未来の米国および日米関係のために大きな功績を果たされたこと、心から敬意を表します」

岸田首相は、第二次世界大戦で戦死した８００人以上の日系アメリカ人と強制収容所に送られた約１２万人を追悼する慰霊碑に献花しました。

（２０２４年４月１１日放送）