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行方不明者捜索の道しるべに災害救助犬の活動とは?忽滑谷こころアナウンサーが取材

2024年1月24日 15:28
行方不明者捜索の道しるべに災害救助犬の活動とは?忽滑谷こころアナウンサーが取材

2024年1月に起きた能登半島地震で、行方不明者の捜索にあたり注目された災害救助犬。救助を待つ人々を見つけるため、どのように活動をしているのか。実際に、能登半島の被災地で救助活動をしていた災害救助犬に、忽滑谷こころアナウンサーが取材しました。

忽滑谷アナが訪れたのは、神奈川県藤沢市にある救助犬訓練士協会。

救助犬訓練士協会 村瀬英博 理事長
「災害救助犬の文治郎です。このたびの災害現場に一緒に行ってきました」

災害救助犬とは、災害現場で行方不明となった不特定多数の被災者を捜し出す犬のことをいいます。2024年1月1日に発生した能登半島地震の現場でも、多くの災害救助犬が捜索活動にあたりました。

こちらの文治郎くんもその一匹。最大震度6強を観測した石川県珠洲市で、1月3日から6日まで活動しました。

救助犬訓練士協会 村瀬英博 理事長
「(救助犬訓練士協会は)震度5以上の場合は、すぐ準備をして現地に向かうというルールになっている」

実は、災害救助犬の多くは民間の団体で育成されていて、費用のほとんどは支援や寄付で賄われているといいます。今回取材した村瀬さんたちも民間の団体で、能登半島地震では、現地へ応援に向かう神奈川県警と連携して活動していました。7匹の災害救助犬とともに、石川県の珠洲市で活動し、2人の行方不明者を発見しました。

普段は、ドッグトレーナーとして働く村瀬さんたち。収入の一部を資金にして、災害救助犬の訓練や活動を行っているといいます。

忽滑谷こころアナウンサー
「災害救助犬に大切なことや、求められることは何ですか」

救助犬訓練士協会 村瀬英博 理事長
「あくまでもハードな現場に入るので、人が大好きで捜すっていう性格じゃないと、おうちで静かに寝ているのが好きというわんちゃんはやっぱり向かない」

物怖じしない性格が求められるという災害救助犬。生存者を捜すときには、生きている人特有のにおいや体温。そして人には聞こえない、体が発する音に反応しているとみられているため、訓練では実際に隠れている人を捜します。

救助犬訓練士協会 村瀬英博 理事長
「不特定多数の人が対象なので、中に生きている人がいる限りは、誰でもほえます」

そこで、今回取材した日の訓練では、実際に隠れた忽滑谷アナを探し出すことになりました。

村瀬さんたちの訓練場では、家屋が倒壊してがれきの山となった災害現場をイメージして作られています。また、普段から多くの犬や人が訓練などで利用するため、様々なにおいが混ざり、犬たちにとって捜しにくい場所となっています。

このような状況の訓練場で、忽滑谷アナが隠れたのは、色々な物が保管されている倉庫でした。

そして、忽滑谷アナを捜すのは、石川県珠洲市で捜索活動をし行方不明者を発見した大くんです。

それでは、訓練スタート!パートナーの合図で、素早く走り出します。

落ち着いた様子で地面のにおいを確認する大くん。捜索開始からわずか2分で、忽滑谷アナが通り過ぎたあたりの地面を確認しながら、倉庫の近くまできました。すると…

災害救助犬 大くん
「ワン!!ワン!!!」

たったの3分で、忽滑谷アナを発見しました。

忽滑谷こころアナウンサー
「2分くらい経過したときに、もしかしたら難しすぎたかな、と思ったんですが、見つけてくれるんですね。(見つけてくれて)ありがとう」

多くの人々を救う災害救助犬。過酷な災害現場で活動するため、きょうも訓練を行います。

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