「秋の衣替えシーズン」衣服をしまう“極意” この時期だからこその注意点も
厳しい暑さが落ち着き、衣替えのシーズンになってきました。都内のあるクリーニング店では先週ごろから、持ち込まれる衣類にある変化が起きています。また、衣類をしまうにも、この時期ならではの注意があるようです。その“極意”を取材しました。
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季節は移ろい、まもなく10月。街中には、少しずつ秋の装いの人たちが見られました。
街の人
「最近、朝晩は冷え込んで、上着だけは持って歩くようにして、朝晩に備えて歩いています」
近づく本格的な秋の到来。そうなると必要になるのが、秋の衣替えです。
街の人
「昨日、衣替えしたばっかりなんですけど。そろそろ10月ですし、季節の変わり目なので、今がいいかなって思いました」
ただ、日中の暖かさに悩む人もいるようです。
街の人
「私は気が短いから早いほうなんですけど、今年はいつまでも暑いから、なかなか(衣替えが)できない。そろそろ涼しくなってもいいと思うんですけどね」
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悩ましい季節の変わり目。東京・品川区のクリーニング店「小林ランドリー工場」では、先週ごろから持ち込まれる衣類に変化がありました。
小林ランドリー工場 小林史明代表取締役
「今の特徴としては、(夏物の)しまい洗いと、これから着るやつが混ざってくるんですよね。こういう冬物ですよね」
猛暑の季節に活躍した夏物に加えて、これから使われる秋冬物が全体の3割ほど混ざっているといいます。中には、まだ数か月先まで出番がなさそうな厚手の毛布まであるということです。
小林ランドリー工場 小林史明代表取締役
「あと1か月くらいして寒くなったときに、すぐお召しになれる準備をされているのかなと思いますよ」
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株式会社トランクの倉庫には、数え切れないほどの段ボールが積まれていました。この会社が提供する収納サービス「CARAETO」は、箱に衣類などを入れて送ると、倉庫で預かってくれるサービスです。
倉庫内には、27日に発送される段ボールが積まれていました。昨シーズンに預かった冬服の取り出し依頼が増えているということです。
トランク 加藤圭基さん
「9月の中旬ごろから注文入っているんですが、ここから徐々に発送があがってくるのかな。お客様に早く届けることが、ちょっといつもよりバタバタしてるので、対策をしていくだけです」
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秋冬への備えが進む中、毎年のことながら、衣替えで困りごとも――
街の人
「『空気の換気はしないといけないな』というのは、最近、思って…」
「ビニールかけっぱなしにしていて、独特のにおいが気になったりとかというのがあるので」
そこで、防虫剤などを扱う会社に“秋の衣替えの極意”を教えてもらいました。
最初のステップは、「収納場所の掃除」です。エステーグローバルマーケティング部門の高野豪さんは「しまう前に、収納場所をしっかりお掃除していただく」「ほこりがたまってる部分に、虫とかが寄って来やすいので」と話します。ほこりがたまりやすい四隅をしっかりきれいにすることが、虫食い対策につながるといいます。
また、「衣類をケアする防虫剤」も大切で、収納の大きさにあわせて、等間隔に並べると効果的だということです。
さらに、この時期だからこその注意点も…。「衣類や収納場所の湿気・カビ対策」です。高野さんは「秋は長雨であるとか、台風があるので、湿気の対策もポイントになります」と話し、通気性を保(たも)てるよう、衣類はゆとりをもって収納するようアドバイスします。
また、しまう前にクリーニングをした場合、高野さんは「クリーニングから帰ったら、クリーニング品についているポリカバーは外してください。カビの原因になってしまいますので、注意が必要です」と指摘します。湿気がこもりやすいため、カバーは外してしまうといいということです。