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【解説】大掃除…これからが本番? 満足度は夫婦で“差” 役割分担でも“夫に不満”

2022年12月19日 21:07
【解説】大掃除…これからが本番? 満足度は夫婦で“差” 役割分担でも“夫に不満”

今年もあと10日あまりとなりました。10月の放送で、「寒くないから動きやすいし、大掃除は秋がオススメだ」と、“したり顔”でお伝えしましたが、結局、今に至り、年の瀬で行うことになってしまいました。この大掃除、夫婦間で満足度に“差”が……。

●大掃除いつする?
●夫婦で意識に差
●日常使いもできる裏技

以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。

■年末の大掃除 いつする?

――大掃除やりました?

夫・会社員(60代)
「大掃除まだしてません」
妻・パート(60代)
「庭の掃除をしたり、少しずつ」

妻・保育士(20代)
「11月末から、ちょっとずつ」
「私がカビ取り、めっちゃやったりとか、壁のクロス拭いたりとか、勝手にやりました」

妻・主婦(30代)
「まだしてないです」
夫・会社員(40代)
「休みに入ったら」
妻・主婦(30代)
「年末は毎年一緒にやっています」

街の人は「大掃除をやらなきゃ」という気持ちと行動が一致していない人、進まない人もいるようでした。



実際、大掃除をいつする人が多いのでしょうか。清掃用具のレンタルを行う「ダスキン」が行ったアンケートによると、「12月29日」を予定している人が27.8%で最も多く、次いで、「12月30日(27.3%)」、「12月28日(20.7%)」と続いています。「仕事納めの後、大みそかよりも前に終わらせておきたい」と考える人がやはり多いようです。

4位に入ったのは、「12月18日(14%)」です。よくよく考えてみると、「年の最後の土日に掃除をしようかな」と思う人も多いと思いますが、今年はクリスマスと重なっていて、「クリスマスの1週間前の土日にやってしまおう」と考えた人が多いのかもしれません。

■「きちんと汚れが落ちなかった」夫婦で満足度に差も…  

では、大掃除で一番キレイにしたい場所は、どこでしょうか。

1位 レンジフード・換気扇
2位 リビング・ダイニング
3位 キッチン
4位 窓・網戸
5位 浴室
6位 トイレ

1位「レンジフード・換気扇」は毎年、“最も苦戦した場所”にも挙げられる手ごわい場所です。

意外にもコロナ禍で注目されているのが、6位の「トイレ」です。「感染症予防のために、できるだけ清潔にしておきたい」と考える人が多く、2020年から3年連続で増加しているということです。

では、大掃除を行うにあたって、家族の分担はどうしていますか。2021年の調査結果によると、掃除した箇所の平均は“夫が3.6か所”、“妻は4.8か所”と、妻の方が多くの場所を担当している結果になりました。夫は「窓・網戸」「浴室」、妻は「キッチン」「トイレ」を多く担当しているという回答でした。

妻がキッチンを担当する理由は「自分が一番よく使う場所だから」、トイレは「感染症予防」「家族がよく触れる場所だから」という声がありました。一方、夫が「窓・網戸」「浴室」を担当するのは、2つの理由からです。まず、「家族が掃除しない・できない場所だから」という理由。窓や天井は高いでしょうし、ゴシゴシと力も必要になるかもしれません。

そして、もう1つの理由は「指示された場所だから」です。

2021年の調査結果では、夫と妻で「相手の大掃除への取り組みに対する満足度」にやはり差が出ていました。夫の妻への満足度は“91.6%”でしたが、妻の夫への満足度は“68.7%”でした。妻側の不満としては、「大掃除に積極的でなかった」というものが最も多く、ほかに「きちんと汚れが落ちなかった」というものもあり、「任せたのに何なんだ」という声もありました。

家族との大掃除について、夫と息子と同居する70代の主婦は「(大掃除するのは)たぶん1人だと思います。(一緒にやるのは)逆に面倒くさいかなと」と話しました。

40代の会社員の夫は「なるべく重い物とか、男性がやった方がいい片付けはやろうかな」、30代の主婦の妻は「私が子どもを見ることになると思うので(大掃除は)やってもらえたらいいな」と話しました。

積水ハウス住生活研究所が行ったアンケートによると、パートナー・親・子どもなど誰かと一緒に大掃除を行った人のうち、約3人に1人が「家族内のコミュニケーションが増えた」と答えました。

実際、今回の取材でも、「こんなに汚れていたのだね」と気付き、「大掃除が会話のきっかけになる」と答えた人もいました。

■大掃除に役立つ「3つの裏技」

「大掃除はこれから」という人のために、日常の掃除にも使えそうな「裏技」をご紹介します。(ALSOKより)

1.つけ置き洗い
浴室では「お湯・酸素系漂白剤」、キッチン・洗面周りでは「お湯・重曹」につけ、一晩置くだけで、汚れが非常に落ちやすくなるそうです。

2.ラップパック
落ちにくいカビ・汚れに洗剤をかけて、そこにキッチンペーパーをのせ、キッチンペーパーを乗せて、ラップで洗剤をギュッと密封します。密封することで、洗剤の浸透率がアップするそうです。

3.キッチンの排水口に「丸めたアルミホイル」を入れておく
アルミホイルはぬれると「アルミニウムイオン」という金属イオンを発生し、周りのヌメリ・臭いを防いでくれるそうです。入れておくだけなら、大掃除だけではなく、日常的にできます。

大掃除は一緒にやると、満足度が高まります。もちろん、家がキレイになるのも大前提です。今年もあと10日ほどですので、まだ大掃除をしていない人は、紹介したワザも使って、ぜひやってみてはいかがでしょうか。

(2022年12月19日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)

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