“立ち姿”は? レッサーパンダの風太君19歳に 人間なら“80歳超”
5日、千葉市動物公園でお誕生日会が行われました。多くのファンに見守られる中、登場した主役は、この動物園の“レジェンド”・オスのレッサーパンダの風太君です。7月5日で19歳になりました。人間でいうと80歳を超えるお年寄りです。
訪れていたファンの中には、毎年の誕生日には色紙を持参し、自分でグッズを作ってしまうコアなファンもいました。
「風太さんへのメッセージを募って。2010年から毎年あげていて、渡すという感じで」
2005年、2本足で器用に立つ“立ち姿”が話題となり、一躍、動物園一の人気者になりました。以来、風太君は多くの人に愛され、たくさんの子孫を残してきました。
しかし、ここ最近は…
以前の飼育員
「おそらく、片目は見えていない。今は、高いところに登れないようになっています」
片方の目に白内障を患い、2020年12月から5か月間は歯の治療で展示が中止になりました。
あの“立ち姿”を見せるどころか、最近は小屋から出ることも少なくなってしまいました。
それでも誕生日の5日、風太君はプレゼントのリンゴには目もくれずに、一目散にお客さんの目の前に現れました。
「お母さんに、風太見たっていう」
「こんなに長く出てきてくれると思わなかった」
すぐ目の前を、何度も行ったり来たりの大サービスでした。
若き日はアイドル、老いてもなお動物園のスターとして輝き続ける風太君。20歳の節目に向け、ファンと飼育員は元気でいてほしいと願っています。