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“アニメとコラボ”“絶景鑑賞”進化する献血ルーム! 米澤かおりキャスターが、献血の必要性と意外と知らない豆知識を取材

2023年7月31日 11:45
“アニメとコラボ”“絶景鑑賞”進化する献血ルーム! 米澤かおりキャスターが、献血の必要性と意外と知らない豆知識を取材

7月は、全国で献血の啓発を行う強化月間、そして8月21日は献血の日とされています。そこで今回は、なぜ献血が必要なのか?そして献血した血はどうなっていくのか?を調査!10年以上献血に協力し、去年は10回献血に行ったという、献血マニアの米澤かおりキャスターが取材してきました。

米澤キャスターが訪れたのは、東京駅の目の前にある献血ルーム。

米澤かおりキャスター
「今年5月に開設した東京八重洲献血ルームにやってきました」

中に入ってみると、献血する人たちがリラックスできるように、落ち着いたデザインになっています。献血の現状について話を伺うと…

東京都赤十字血液センター 有泉美穂さん
「献血を支えていただいている方は、40代~60代の方がメイン」

2022年度の献血者の数は全国で約500万人。年代別で見てみると40代、50代が120万人以上いるのに対し、20代、30代は多くても75万人程度とかなり差が開いているのがわかりました。

東京都赤十字血液センター有泉美穂さん
「血液には有効期間があったり人工的には作れないなどの特性がある」

実は、献血した血液の有効期間は最短で4日、長くても1年しかないそうです。さらに少子高齢化の今、若い世代の献血に来る人の減少が続くと、血液が足りなくなる恐れもあるといいます。そのため、多くの若い世代に協力してもらうために様々な工夫をしています。

たとえば、東京墨田区にある東京ソラマチの献血ルームでは、東京の景色が楽しめるデザインに。また、サブカルチャーの聖地、秋葉原の献血ルームでは人気のアニメとコラボしたりするなどして、献血への協力を呼びかけています。

献血の対象年齢は16歳から。体重制限もあり、女性なら40kg以上、男性は45kg以上となっています。取材した米澤キャスターも、東京八重洲献血ルームで献血に協力しました。

番組スタッフ
「座り心地はいかがですか?」

米澤かおりキャスター
「もうお姫様のようです。完全に家よりもくつろいでいますね」

米澤キャスターは今年4回目の献血。個人差はありますが、採血時間は約20分です。

米澤かおりキャスター
「私このまま寝ちゃうこともあるぐらいリラックスできるんですよ」

ここで、献血の基本情報です。実は、献血には、血液中の全ての成分を採血する“全血献血”と、出血を止める役割を持つ血小板や血液に含まれる液体成分の血漿(けっしょう)だけを採血する“成分献血”という方法があります。

今回、米澤キャスターが行った献血は、血液に含まれる液体成分の血漿だけを採血する、血漿成分献血という方法です。血漿成分献血は、体の中から一度血液を採血したあと、遠心分離機で、血漿とそれ以外の赤血球や白血球、血小板などの成分に分けていきます。

成分が分離された血漿を見てみると…

米澤かおりキャスター
「血液って赤のイメージがあるこんな色(黄色)になっているのは不思議な感じがする」

一方、血漿と分離された他の成分は同じ管を通り再び体内に戻されます。採血された血液は血液センターに運ばれた後、様々な検査が行われ、輸血のための血液製剤などに活用されます。例えば、今回、米澤キャスターが献血した血漿成分は、大量出血の際に輸血として使われたり、重症感染症の症状を和らげたりする薬に使われます。

東京都赤十字血液センター 有泉美穂さん
「1年に1回ではなく複数回、何度でも献血をお願いしたい」