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減少続く「街の本屋さん」魅力をPR 動画配信や“マイ書店”も…

2022年4月14日 21:28
減少続く「街の本屋さん」魅力をPR 動画配信や“マイ書店”も…

ネット通販や電子書籍の台頭などを受け、街の本屋さんが年々、姿を消しています。書店の魅力を動画で発信する動きや、自分が薦めたい本を販売する“マイ書店”など、本屋さんの新しい楽しみ方が広がっています。

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世界最大級の本の町と称される東京・神田神保町。そのシンボル、三省堂書店のビルの壁面に登場したのは、集英社の大人気漫画「ONE PIECE」の主人公「ルフィ」と、小学館の大人気漫画「名探偵コナン」の主人公「コナン」くんです。

出版社の垣根を越えた“夢のコラボ”が実現したきっかけは――

三省堂書店 神保町本店 杉本佳文店長
「今年の5月8日をもちまして、こちらのビルでの営業を一時終了させていただきます」

1881年、神保町の街に誕生した三省堂書店が、ビルの老朽化に伴い、一時神保町を離れて、仮店舗で営業することとなりました。

そこで、「長年お世話になった神保町に感謝を伝えたい」と、キャラクターの使用を地元の集英社と小学館に相談したところ、両社ともに快諾し、奇跡の共演が実現したということです。

三省堂書店は2025年ごろ、新しいビルに生まれ変わり、再び神保町に戻ってくる予定ですが――

杉本店長
「紙の方(本)は、店頭ではかなり厳しい状況です」

国内の書店数は、2000年には2万1495店ありましたが、2020年には1万1024店とほぼ半分になりました。電子書籍の普及や万引きなどで、経営難に陥っていることが減少の理由だということです。

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このピンチに立ち上がったのが、中小の書店からなる東京都書店商業組合です。去年10月に始めたのが――

東京都書店商業組合 矢幡秀治理事長
「YouTube動画を始めさせていただきました」

オリジナルのドラマや、東京の古き良き書店を紹介する動画などをアップしています。

矢幡理事長
「本屋さんって接客しているので、しゃべることが大好きなので、だんだん乗ってきていい動画ができた」

動画に出演する「町の本屋さん」は、「おじいちゃん、おばあちゃんが『孫が喜んで本屋さんありがとうね』と言ってくれる時は、本当にうれしいと思いますね」と話し、“地域の人たちとの交流”を大事にしているということです。

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その“地域の人たちとの交流”を大事にした、小さな、小さな本屋さんが誕生しました。

100人の本屋さん店主 吉澤卓さん
「皆さんに棚をひとつずつ借りていただいて販売する、棚貸し書店」

自分の好きな本だけを棚に置き、値段も自由に決められるシェア型の本屋さんです。置いてある本は、飲食店の店員オススメの本や、自ら書いた本など、思いがけぬ一冊と出会うことができます。

飲食店店員
「おいしい食べ物も出てくるし、すごく読みやすいし」

政治が専門の大学教授
「PTA会長を3年間やった経験を本にしました」

100人の本屋さんでは、読書会などのイベントも行っているということです。

吉澤さん
「棚から交流が広がる機会が増えたらいいなと」

紙の本の魅力を、地域の人たちに伝え続けたいと話しています。

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