身だしなみの多様化 自分らしく働ける職場へ
今、異なる文化や価値観を尊重する姿勢が求められ、多くの企業で従業員が自分らしく働くことができる環境づくりが進んでいます。その一環として、身だしなみのルールを見直す企業が増えているんです。
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今回、ルールを緩和した企業や従業員にどんな変化があったのか取材しました。
今月から身だしなみの新ルールをスタートしたのは、大手ドラッグストアのウエルシア。これまでパンツはスラックスなどでジーンズはNG。腕時計以外のピアスなどのアクセサリーは禁止、髪形や髪色も規定があったんです。
新ルールでは、原則、髪形や髪色に制限はなくパンツもジーンズでOKになりました。さらに、多くの若手従業員の意見を採用し、ネイルやアクセサリーなども自由になりました。例えば金色のネイルや指輪のような少し派手な合わせ方でもOK!
ウエルシア薬局人事企画部・高橋絵梨さん
「メイクはこれまでナチュラルメイク、あとはヒゲを生やすことは不可としていたけど、今回の新しいルールでは自分らしさを取り入れたメイクヒゲも整えていればOKと変えています」
ウエルシアでは新しい身だしなみルールで従業員の様々な価値観と、自分らしさを尊重することで働きやすい職場を目指しているそうです。
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一方、去年3月から身だしなみの自由化を行っていたドン・キホーテの現在は…。
林田アナ
「こちらでは髪を金色に染めた男性が商品の陳列をしています。そしてあちらにはグレーの髪色に染めて作業されている従業員の方がいます」
原則、従業員の髪色やネイルに制限はありませんが、荷物を運ぶ事ができないなど業務に支障がでる場合は見直す必要があります。
ルールが変更されて2年。ある変化があったそうで。
ドン・キホーテ中目黒店 食品類担当・鈴木啓介さん
「やっぱり接客っていう部分で堅いイメージは多分持たれたと思うんですけど、そこがかなり緩和されてるんじゃないかなっていう」
身だしなみの緩和により従業員の仕事に対するモチベーションが上がることで丁寧な接客につながり、利用客からも理解を得られているそうです。
ドン・キホーテ中目黒店 食品類担当・鈴木啓介さん
「新規でアルバイトの面接に来る学生さんたちだけれども、気軽に面接を受けられるというのは大きいとこですね」
中目黒店では、身だしなみルールの変更を発表した後、求人への応募が2倍以上になりました。グレーの髪色をした竹山さんも今年9月から求人を見て働き始めた一人。自分らしく働ける職場だと言います。
ドン・キホーテ中目黒店 アルバイト従業員・竹山若奈さん
「髪色自由にして働けると普段のモチベーションとかも上がるので、すごく働きやすいです」