キタゾウアザラシ 光届かない深海で“ひげ”使い捕食
国立極地研究所などは、ゾウアザラシの一種が、光の届かない深海で捕食する際“ひげ”を使っていることがわかったと発表しました。
水深500メートルの光の届かない海中で撮影された映像からは、キタゾウアザラシの口元のひげの様子がわかります。
国立極地研究所などが、4年間にわたりキタゾウアザラシの左のほほに小型カメラを取り付け、深海で捕食する様子を撮影したもので、その映像には魚を探す時に、めいっぱいひげを立て広げている様子が確認できます。
ほ乳類のひげの使い方については、いまだ謎が多いということですが、今回、国立極地研究所の安達大輝特任研究員らの研究グループが、キタゾウアザラシが、視界が制限されている深海でひげを使って魚の動きによって生まれる水流を感知して魚を捕獲していることが確認できたとしています。
今後、ほかのほ乳類でもひげの動きや役割について研究を進めることで、動物の生態のさらなる理解につながることが期待されるということです。