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習い事は必ずさせるべきものではない......子供の可能性や選択肢を増やす“はじめての体験の観察”とは?

2024年8月4日 16:00
習い事は必ずさせるべきものではない......子供の可能性や選択肢を増やす“はじめての体験の観察”とは?

こども×学びの疑問に教育関連のスペシャリストが、具体的なシーンを想定して答えてくれました。ゲストは株式会社steAm代表・ジャズピアニスト・数学研究者の中島さち子さん、SOZOW株式会社の小助川 将さん。RICE MEDIAのトムさんがMCとしてお二人から新時代の子育てのヒントを探ります。

習い事はさせるべきなのか?

今回は子育ての中で「○○させるべきだ」と聞くことがある話題について教育分野の専門家にYES / NOの答えを入り口に考えを教えてもらいました。

中島さん「私は“習い事はさせるべきか?”と聞かれたら、NOと答えるかなと思います。むしろ習い事がないくらいの方が、欲望みたいなものが生まれると思っているためです。

私の子供もピアノとバレエをやってはいました。

ピアノの習い事では『自分で自由に弾くのが好きなんだ!』と一回習うのをやめて、また習い事として始めてを自分のタイミングで決めているという感じです。

根本的には、ピアノがめちゃくちゃ大好きなんです、とにかくずっとバッハを弾く!みたいな笑。

『自分で習いたいから行く!』『自分で今はやめる』と選択する方が、楽しいし納得がいくみたいなんです。

習い事として本人がやりたいならやってもいいものだと思うのですが、何かの習い事をさせなきゃいけないわけではないんです。

結構『習わせてあげなきゃ!』と不安に感じる方もいると思うんですけど、そういう意味では必要じゃないかなと思います」

習い事は1つの選択肢でしかない

小助川さん「私もNOを選んだのですが、“習い事はさせるべきか?”の“べき”の部分が気になりました。

人はやはり色々な経験から学んでいくので、経験の機会や選択肢を親が用意するというのはすごくステキなことだと思います。

ただその選択肢の1つが習い事だと思います。

習い事にもいろいろなジャンルがあるので、子供と一緒に体験してみた上で『楽しい!』『やってみたい!』となったときに、親がそれを応援するというのが関わり方としてはいいと思います。

自社のSOZOWパークのことになるのですが、地方に行くと習字とか定番のものはあるんですけど、例えばもっとデジタルな要素を使ったものとなると、そういう習い事は都会にしかないんです。

こういう地域ごとの体験や経験の格差をなくして、子供たちにもっと『やりたい』を届けるために今のオンラインの習い事事業やスクール事業をやっています」

習い事はどう決めればいい?

鈴江アナ「オンラインでの習い事も含めるとすると、機会って無限にあるなと思いました。

すごく幸せな悩みを想定した時にそういう機会に溢れていて、時間は限られているのに選択肢が多すぎるとなったときに、私たちはどういう基準で最初の体験内容を決めたらよいとかありますか?」

小助川さん「1つの事例としてなんですけども、私の場合は“まず親がやりたいこと”に子供を連れ回します。

私の場合は、やはりインターネット企業にいたので、『これからはプログラミングでアイデアを形にして世界に発信できる』と知ったときに、これは凄いと思いました。

観察していて息子はモノづくりが好きだとわかっていたので、もしかしたらプログラミングにハマるかもしれないと思ったんです。

そこで無料体験が近くで行われたときに親子で会話したところ、息子から『行ってみたい!』と言われました。

結果的に息子はそこからプログラミングにハマって、小学3年生で世界最年少でワールドロボットオリンピアードでロボコンの7位になりました。

この体験は私自身も驚きでした。

なので、まずは親の興味とかから始まってもいいと思います。ただそれを子供が嫌がっている、前向きでないのに押し付けるというのはやめた方がいいと、本当にそれだけなのかなと思います。

子供軸でも親軸でも好きや好奇心から、まずは始めてみます。そこで本人を観察して、好きそうだなと思ったら、機会をさらに渡していくといいと思います」

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