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独自性でアピール「アンテナショップ」食べて体験して宿泊も…

2022年5月12日 20:12
独自性でアピール「アンテナショップ」食べて体験して宿泊も…

地方自治体のアンテナショップが今、進化し続けています。特産品で独自性を打ち出し、観光客の誘致や地元の活性化につなげようとしています。

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東京・渋谷にある徳島県の特産品などを扱うアンテナショップ「Turn Table」。中に入ってみると、カフェのような空間が広がっています。

レストランでは地元でとれた野菜を楽しめるビュッフェや、地元産しらすがたっぷりのったパスタなどを提供しています。

お客さんに、アンテナショップと知っていたかを聞いてみると…

お客さん
「全く知らなかったです。豚汁のところで、徳島って書いてあったから、徳島の食材とか使っているのかなと」

知らずに入ったという人もいました。

徳島県のアンテナショップと、前面に打ち出さないそのワケは…

Turn Table 坂本汐理さん
「お客さまに来ていただいて、当店のお料理をお召し上がりいただいた時に、徳島県のものであったりということに気づいていただく。体験していただいて、知っていただくというのがコンセプトになるので、打ち出してはいない」

徳島の名前を打ち出しても、ブランド力の高い地域に負けてしまうため、まずはおいしさに気づいてもらう方が記憶に残ると考えたといいます。

さらに、レストランの上の階には、ホテルがあります。部屋に飾られていたのは、徳島の阿波おどりの写真です。滞在した人に、徳島の魅力を知ってもらう狙いがあるということです。

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東京・神楽坂には、県ではなく、市が運営するアンテナショップがありました。

記者
「こちら、全てメロンを使った商品がたくさん並んでいます」

青森県つがる市のアンテナショップ「果房 メロンとロマン」では、市の特産品のメロンを使ったタルトやジャムなどを販売しています。

現在、パフェはほかの産地のメロンを使っていますが、夏には旬を迎えたつがる産を楽しめます。

青森県つがる市東京事務所・主査 神翔太さん
「既存のアンテナショップと差別化して“独自性”をもたせるために、特産品であるメロンに特化したアンテナショップにしました」

実は、青森県つがる市はメロンの一大産地です。

お客さん
「メロンっていうと、北海道とか静岡とかそっちのイメージだったので、青森っていうのが(意外)」

メロンの魅力をPRすることで街を知ってもらい、移住や定住を増やすきっかけになればと、都内に出店したということです。

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旅先の雰囲気が感じられるアンテナショップもありました。

記者
「お店の前に足湯という看板があります」

店内へ案内されると、アンテナショップの一角に足湯のコーナーが作られていました。

おおいたアンテナショップ温泉座・統括マネジャー 山内りささん
「温泉の研究所が作った入浴剤で温泉の成分が入っているもの」

全国有数の温泉地、「別府温泉」がある大分県のアンテナショップは、コロナ禍で一時、客足が8割減少し、県のPRが厳しくなる中、この足湯が起爆剤になればと期待していました。

おおいたアンテナショップ温泉座・統括マネジャー 山内りささん
「足湯があることで大分県を『えっ、なんだろう』という形で知っていただいて、体験することで、『大分県に行きたいな』というふうに思っていただければと」

様々な工夫をこらした動きが広がっています。

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