都内のコロナ宿泊療養施設で食中毒 29人が症状訴え
東京都は、新型コロナウイルスの宿泊療養施設で、入所者・スタッフあわせて29名が下痢などの症状を訴える食中毒が発生したと発表しました。都内宿泊療養施設での、食中毒は初めてになります。
東京都によりますと、食中毒が発生したのは、新宿区内の宿泊療養施設で、先月23日に保健所に対し、「約30名が下痢の症状を呈している」と、連絡がありました。
その後の検査の結果、入所者25名、看護師・スタッフ4名の計29名から、病原大腸菌O166が検出されました。
施設内では、入所者や看護師などに同じ弁当が配られていて、先月23日の昼食で配られた弁当の残りからも、同様の菌が検出されました。
29名はいずれも軽症で、うち20代の女性1人は、一時入院していたということですが、すでに回復して退院しているということです。
都内の宿泊療養施設で食中毒が発生するのは初めてのことで、都は、都内の各宿泊療養施設の責任者を集め、衛生管理の徹底について周知したということです。
弁当を提供した店は、13日から7 日間の営業停止処分を受けています。