【解説】「生まれ変わっても同じ人と結婚したい?」 11月22日は「いい夫婦の日」
新型コロナウイルスが流行してから3年目になります。日本の夫婦仲にどのような変化が現れているのでしょうか。「いい夫婦の日」に向けた調査の結果が16日、明らかになりました。
●理想の夫婦1位は
●夫婦円満のヒケツ
●生まれ変わっても?
以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。
来週、11月22日は「いい夫婦の日」として、すっかり定着しています。毎年、この日に向けていろいろなイベントや調査が行われます。こうした中、明治安田生命による「いい夫婦の日」に関するアンケートの結果が16日、発表されました。
まずは、毎年恒例、理想の有名人夫婦トップ3です。
第1位 ヒロミさん(57)・松本伊代さん(57)
第2位 DAIGOさん(44)・北川景子さん(36)
第3位 唐沢寿明さん(59)・山口智子さん(58)
では、みなさんの夫婦関係はどうなのでしょうか。今回のアンケートでは「夫婦仲」ついて、既婚者1620人に聞きました。
「今の夫婦仲は円満ですか?」という質問では、「円満」(31.5%)・「まあ円満」(43.6%)を合わせると、約75%の人が「夫婦仲は円満」と思っているという結果になりました。昨年比で4ポイントプラスという結果になりました。
さらに、「この1年間で夫婦仲がさらに良くなった」と回答した人が約30%に上りました。
今回のアンケートでは「一緒にいる時間が増えた」、「コミュニケーションや会話の機会が増えた」ことなどが仲が良くなった理由として挙げられています。また、コロナ禍でおうち時間が増えたことが要因のようです。
「夫婦の平均会話時間(平日)」について、円満な人は1日154分、円満でない人は1日42分という結果でした。
街の人はどう感じているのか、16日、街で聞いてみました。
――夫婦仲は円満ですか?
40代女性
「可もなく、不可もなく」
40代女性
「良好でない感じがする。(夫に)話を聞いて! コロナを機に(夫が)自分の部屋を作ってた。物置になっていたところをきれいに掃除して。それから、余計に部屋にこもるようになって。私もリビングにいて、自分の好きなドラマ見たり」
50代女性
「はい普通です。言いたいことを言って、根にもたないという感じ」
50代女性
「(秘けつは)干渉しない」
夫(50代)
「まあ、円満なんでしょうね」
妻(50代)
「ケンカすることは大事ですよね」
夫(50代)
「しょっちゅう。しょっちゅう」
妻(50代)
「逆にケンカが増えた分、本音を言い合うので、うちの場合はコロナで仲良くなれたかなって感じがある」
夫婦円満かどうか、年代別の回答もあります。30代は約83%、40代は約66%台とガクッと落ちました。40代を乗り越えた50代から70代では7割以上の人が「円満」と答えています。どうやら“40代の壁”というものがありそうです。
今回のアンケートでは、「生まれ変わっても、同じ人と結婚したいですか?」という面白い質問もありました。「生まれ変わっても、結婚したい」と答えた人は約73%でした。その中で「同じ人と結婚したい」と答えた人が約80%に上りました。
ただし、この回答は当然、夫婦仲に大きく左右されるところがあるようです。夫婦仲が円満ではない人の場合、同じ人と結婚したい人は約30%となっています。これについても、街の人に聞いてみました。
――生まれ変わっても、同じ相手と結婚?
夫(40代)
「自分はまた結婚したいなって思うんですけど、もし生まれ変わったら、(妻は)別の方と結婚していただいた方が幸せになるんじゃないかなって」
40代女性
「子どものこと考えたら、今の子と巡り会えないと思ったら、(今の夫と)結婚したいと思いますけど。どうせ結婚するなら、違う人と思いますけど…。違う生活も見てみたいと思います」
夫(50代)
「たぶん同じタイプの人になるんでしょうね。全く同じかは別として」
妻(50代)
「性格は同じで、外見は俳優さんで、好きな人という願望がありますよね。これとかね」
「生まれ変わっても、同じ相手と結婚?」の質問をよく見てみると、もう1つわかることがあります。
夫婦円満かどうかにかかわらず、「結婚そのものをもうしたくない」と答えた人が一定数いました。そのような人は、夫婦が「円満」と答えた人で14.8%、「円満でない」と答えた人で76.9%でした。
「もう結婚はいいかな」と思うその理由については、「独身の方が自由気ままだから」(49.5%)や「結婚という形にとらわれずパートナーとして相手と生活したい」(24.1%)といった回答が多数を占めました。
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アンケートの回答からも見えてきたように、最近は必ずしも結婚という形式にこだわらない“新たな人との結びつき”を望む人も増えているようです。人生の価値観が多様化する中、「いい夫婦」という概念そのものも、時代の変化を反映しているのかもしれません。
(2022年11月16日午後4時半ごろ放送 news every.「知りたいッ!」より)