去年の“2倍”無人島にトドの大群 イワシを求め?
北海道稚内沖に浮かぶ、無人島の弁天島。上空から見ると、島の半分ほどが無数の動く生き物で覆い尽くされていました。実はこれ、トドの大群なんです。その数は、なんと1700頭ほどです。
海に向かって泳ぎ出すトドもいました。毎年、ロシアからやってきて、弁天島に集まってきているといいますが、今年は去年の2倍の大群になっているというのです。
その訳を北海道立総合研究機構・稚内水産試験場の後藤陽子さんは「周辺海域で真鰯(まいわし)の大量死が発生しておりまして、トドが集まってきたのではないかと」と話しています。
今年1月、シケの影響で海水の温度が低下し、周辺でイワシが大量死しました。そのエサを求め、トドの大群が島に押し寄せたとみられています。