“雨不足”が花や野菜の生育を直撃!菜の花とブロッコリーの葉は変色、スプリンクラーが異例の稼働…農園は危機感「雨乞いしたいくらい降らない」
先月から“たった2日”しか、雨が降らなかった愛知県南知多町。雨不足の影響で、1月に見頃を迎える菜の花はつぼみのまま。ブロッコリー畑では、スプリンクラーによる異例の水まきが行われていました。
葉は変色、花はつぼみのまま
2025年1月15日、愛知県南知多町の『観光農園 花ひろば』。"菜の花"畑を訪ねると、今年はある理由から、いまだにつぼみが多いといいます。
『観光農園 花ひろば』吉川育美さん:
「咲いていないんです。咲かない理由は雨が降らない。正直12月くらいは焦りが多かった、1月になってきたら諦めるしかない」
本来なら、1月は60万本の菜の花の黄色の絨毯が広がるはずですが、今年は雨不足でこの状態。生育がうまくいっておらず、葉は黄色く変色をし、カサカサになってしまっています。
“雨不足”が花や野菜の生育を直撃。ブロッコリー畑では、黄色に変色したブロッコリーの葉が目立ちます。
南知多町で雨が降ったのは、2024年12月は“たった1日”だけ、降水量はわずか0.5ミリ。今月も6日に降ったのみで、例年に比べて雨が極端に少なくなっています。
天候に危機感「ここまで雨が降らないと枯れる」
こういった雨不足の対策として、同園では急きょ、スプリンクラーを稼働。『観光農園 花ひろば』吉川さんは、「例年ですと、このようにスプリンクラーがブロッコリーのために動くことはないです。今年はじめてです」と話します。
春に向けて、きんせんかやポピーなど春の花の植え付けもスタートした同園。その成長のためにも雨は重要です。
天候について吉川さんは「雨乞いしたいくらい降らない」と話し、続けて「私たちの(育てている)冬に咲く花は、水を好まないが、さすがにここまで雨が降らないと枯れます」と危機感を示しました。
人と同じで、花も野菜も“潤い不足”では葉がカサカサ。水分不足は大敵です!