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“100円朝食”で食生活を改善 物価高を実感する学生たちは「100円朝食は救世主」「早起きのきっかけになる」

2024年5月13日 12:43
“100円朝食”で食生活を改善 物価高を実感する学生たちは「100円朝食は救世主」「早起きのきっかけになる」

愛知県名古屋市の『名城大学』にて、13日から「100 円朝食」がスタートした。「100円朝食」は、“朝食を食べない”学生たちの食習慣を改善するべく始まった試みで、2016年から実施されている。

『名城大学』によると、2023 年度の「100円朝食」利用者数は、前期(35日)11,753 人、後期(14日)5,493 人。1 日平均約352 人が利用するなど、利用する学生数は年々増加している。利用者数の増加をふまえ、広報担当者は「(学生たちに)朝ごはんを食べる習慣がついたのではないかと思う」と“100円朝食”の成果を話す。

本日利用した学生たちからは、「出来立てを提供してくれて、コンビニより安くて助かる」、「スーパーでも値上げを実感し、物価高を感じる。100円朝食は救世主」、「アルバイトと授業の両立も大変で、こういった経済的な支援は本当に助かる」など、食生活の改善だけでなく学生の“お財布事情”にも寄り添った試みに感謝を表した。

1 時限前から大学に来る習慣づくりや朝食を通じた学生同士のつながりづくりなども目的としている「100円朝食」。その効果も表れており、利用した学生たちからは、「大学まで家から1時間ぐらいかかるが、100円朝食は早起きするきっかけになる」、「早起きは苦手だが、100円朝食があることで早起き出来て、午前中の授業も乗り越えられる」など生活習慣への好影響も感じる声も寄せられた。

今年の「100円メニュー」は、「カレー」と「オープンサンド&ドリンク」の2種類のメニューが登場。メニュー設定の理由について、広報担当者は「100円という価格で提供でき、学生も満足できるメニューにしているため」と話す。

初日となった13日、天白キャンパスの「Green Bakery BOOK CAFÉ」の限定30食は15分程度で完売。嬉しい反響を受けて、学務センター課長の樋口義博さんは、学生達の“100円朝食”への期待を実感した。今後について樋口さんは、「食堂業者の方々にも物価高の影響の中で、ギリギリのところで協力してもらっている。原資は卒業生や在学生保護者、教職員からの寄付で賄われており、今後の協力を呼びかけていきたい。後期も9月中旬以降に実施できればと思う」と“100円朝食”の継続への思いを語った。

2024年の前期分となる今回の100円朝食は、5月31 日(金)の平日まで実施する。

最終更新日:2024年5月13日 12:43
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