ゴルフボール大「ひょう」が時速100キロで……どう身を守る? 木の下はNG、車は「厚手の毛布」で 6月は被害に注意
ひょうの被害が関東で続き、群馬・藤岡市では2日、ゴルフボール大のひょうも降りました。真夏ほど気温が高くない6月は降りやすい時期です。そのメカニズムや時速100キロ以上にもなる落下速度などの危険性、身を守る方法をお伝えします。
■解けないまま…「氷の粒」が落下
岩本乃蒼アナウンサー
「ひょうによる大きな被害が2日と3日、関東で続きました。なぜなのでしょうか?」
気象予報士・村上なつみさん
「6月は、ひょうが降りやすい時期です。ひょうは、上空に発生した積乱雲の中にできた氷の粒が成長して大きくなり、落ちてくるものです」
「真夏の時期だと地表の気温が高いので、解けて雨になります。ただ6月はまだ気温が真夏ほど高くなく、氷の粒がそのまま解けない状態で落ちてきてしまいます」
■大きくなるほど「落下速度」もアップ
村上さん
「また、被害が大きくなるもう1つの理由は、ひょうの大きさです。2日に群馬・藤岡市に降ったひょうは、大きいものだとゴルフボールほどで、直径4センチ余りでした。
岩本アナウンサー
「本当にその大きさは怖いですね」
村上さん
「とても危険です。ウェザーニュースによると、ひょうは大きくなるほど落下速度が速くなり、衝撃も大きくなります」
■急な「ひょう」から身を守る方法
岩本アナウンサー
「ゴルフボールほどの直径約4センチなら、時速100キロ近く出ていたことになりますね。本当に危険だと思いますが、もし急にひょうが降ってきた時には、どうやって身を守ればいいのでしょうか?」
村上さん
「外を歩いている時はなるべく早く、頑丈な建物の中に避難します。ただ、落雷の可能性があるので木の下に逃げるのはやめてください」
「JAFによると、車は厚手の毛布をかぶせることで衝撃を和らげることができます。大量のひょうが降ると、排水溝が詰まって道路が冠水する可能性もあります。4日と5日は大気が安定しますが、これからの季節はひょうが降りやすいので、今後も注意してください」
(6月3日『news zero』より)