福島県猪苗代町の温泉街に伝わる「こけし」の魅力をみんなに知って欲しい！と食堂の店主が始めた、ユニークな販売方法に注目しました。

猪苗代町の中ノ沢温泉街にある飲食店の「小西食堂」にコレクションされていたのは「こけし」です。

なかでも、大部分を占めているのが、地元・中ノ沢温泉に伝わる「こけし」＝「中ノ沢こけし」です。

目の周りが赤いのが特徴で、地元では「たこ坊主」の愛称で親しまれています。

■小西食堂 西村和貴さん
「中ノ沢こけしと言う割には、こけしが買えないと言われていた」

愛嬌あるこけしの魅力を、発信していきたいと、店主の西村さんは、7月から世界初？の取り組みを始めました。

■小西食堂 西村和貴さん
「おそらく世界初のこけしの自動販売機」

中ノ沢こけしや関連グッズが買える自動販売機です。一つ、500円から3500円ほどで販売していて、24時間、いつでも買うことができます。

■小西食堂 西村和貴さん
「そんなにすぐ売れるようになると思わなかったんですが、結構な方に買っていただいている」

店の前に置いて、1か月あまりだと言いますが、売れ行きも上々とのこと。こけしは、地元の職人が手作りしているため、同じものはなく、一期一会の出会いも楽しんで欲しいと言います。

■小西食堂 西村和貴さん
「記念撮影する場所にもなっていただきたいですし、こけしマニアの方だけじゃなくて、中ノ沢温泉に来たこけしを知らない方に、ここで初めて知ってもらえるというのが嬉しい」

こけし好きの店主が思いついた画期的な販売方法は、温泉街の更なる発展にもつながりそうです。