【秋の深まり】急な寒さに戸惑いの声 一方で焼き芋専門店は「やっと焼き芋日和が来た」 福岡
先週の夏日から一転、18日は寒くなりました。急な冷え込みに、街の人たちからは戸惑いの声が聞こえた一方、この日を待っていたという人もいました。
各地であまり気温が上がらず、福岡市城南区の「もみじ谷」では18日、赤や黄色、色づいた木々のコントラストが登山者の目を楽しませていました。すでに散り始めを迎えていますが、今週いっぱいは楽しめるということです。
九州北部は冬型の気圧配置となり、福岡市の気温は日付が変わったころから右肩下がりでした。午後3時ごろには15℃を下回りました。
先週14日(木)は県内で25℃を超える夏日となったところもあるなど、季節外れの暑さとなり、街には上着を手に持って歩く人や半袖姿の人も見られました。
そこから一転、18日は強い北風の影響もあり、マフラーなどの防寒具を身に着けている人が多くみられました。
■街の人
「今まで暑かったじゃないですか、先週まで。急に寒くなったから厚着して来ました。」
「きのうまではいい具合だったんですが、きょうは服のチョイスを間違えました。」
先週14日に夏日を記録した太宰府市では。
■吉村史織アナウンサー
「きょうの太宰府市では、時折風が吹くと凍えるような寒さとなっています。参道を歩くみなさんも防寒対策している様子が見られます。」
また、食べ歩きをする人も、冷たいものではなく温かいものを食べている人がほとんどでした。
■訪れた人
「冷えてきましたね。寒い中でのお茶漬けは格別です。」
「太宰府に来たら梅ヶ枝餅かなと思って。寒かったので温かいお茶といただきました。」
この日を待ちに待っていたというのが、福岡市城南区の焼き芋専門店です。
■壺焼き芋 N.sweet・新原弘之オーナー
「やっと『焼き芋日和』が来たかなと思って。僕の生活はどうなるんだろうと思っていました。やっと寒くなってよかったです。」
というのも、この日がこの店の看板商品の解禁日。その商品というのが、大分県のブランドサツマイモ「甘太(かんた)くん」です。高い糖度になるまで、収穫から40日以上寝かせるといい、ねっとりした食感とたっぷりの蜜が特徴です。
■買いに来た人
「きょうからちょっと寒いので、子どもが好きなので買いに来ようかなと。」
「すごく熱々でおいしそうです。帰ってからでもまたゆっくり食べられるかなと、多めに買いました。」
■吉村アナウンサー
「甘い。すごく蜜がたっぷりで、スイートポテトみたいな感じがします。北風が冷たい中で食べる焼き芋、これぞ風物詩ですね。」
県内では19日も気温が上がらず、最低気温は10℃を下回るところもありそうです。