終戦から15日で79年を迎えました。福岡でも戦没者の追悼式が行われ、遺族が参列しました。

福岡市で行われた追悼式には、福岡県の服部知事や戦没者の遺族などおよそ630人が参列し、黙とうを捧げました。

参列者は献花台に白い菊の花を手向け、県内の犠牲者9万3299人を追悼しました。

参列した遺族の最高齢は93歳で、平均年齢は77歳を超えています。

父親を亡くした福岡県大刀洗町の田中玉喜さん（86）は、今も世界で争いが続いていることに憤りを感じています。

■田中玉喜さん（86）
「自分が体験した同じような場面がテレビで出てくると、本当に怒りを感じる。あれだけの人が犠牲になっている。平和がどんなに大切か、私は伝えていきたい。」

福岡県の担当者は、来年で終戦から80年となるのを前に「追悼式などを通じて、戦争の悲惨さや平和の尊さを若い世代に伝えていきたい」と話していました。