シリーズ「こどものミライ」車に乗せるのも降ろすのも大変!双子や三つ子の親を支援 ふくおか・まごころ駐車場とは
乗せるのも降ろすのも大変!
シリーズこどものミライです。皆さん、こちらのステッカーをご存じですか。障害者や高齢者などが利用できる「ふくおか・まごころ駐車場」を示すステッカーです。福岡県は2月から、双子などのお母さんの支援を手厚くする取り組みを始めました。その背景には、ある課題がありました。
2月1日、福岡県宗像市の総合庁舎を訪れた中野久美子(27)さんは、生後6か月の三つ子を育てるお母さんです。
■職員
「今回は多胎児の申請ということで、こちらを利用するときは、お子さんと一緒の時に限られます。」
■中野久美子さん(27)
「きょうから多胎児は、ふくおか・まごころ駐車場が期限が延びたそうなので、早く、一日でも早くと思って、きょう来ました。」
中野さんが申請したのは「ふくおか・まごころ駐車場」です。
■財津ひろみアナウンサー
「ふくおか・まごころ駐車場は、車いすマークが示された駐車場などで、福岡県のステッカーが貼られている場所が対象です。」
ふくおか・まごころ駐車場は、障害者や高齢者、ケガをしている人に加え、妊産婦など移動に配慮が必要な人が利用できます。
対象者が福岡県に申請すると利用証が交付され、その利用証を車に掲示して駐車します。
福岡県は2月1日から、双子や三つ子など多胎児がいるお母さんへの支援を手厚くしました。これまで妊娠7か月から生後3か月までだった利用期間を、生後1年半まで延長しました。
その背景には、双子以上を育てる親が抱える、ある課題がありました。
三つ子のお母さんの中野さんが子どもを連れて移動する場合、今の車では1台に3人分のチャイルドシートを装着できないため、夫の車を含め2台で移動しないといけません。
さらに、子どもを降ろす時も、1人をベビーカーに乗せている間に、残り2人の子どもたちを夫婦で降ろします。車から降ろすだけで5分はかかるといいます。
■夫・翔敬さん
「2台だと駐車場が近くで空いていなかったり、止められなくてぐるぐる回っています。10分15分は回る。」
2人乗りのベビーカーを使うこともありますが、車いすよりも幅があるので、ゆとりがある場所でしか使えません。
■中野さん
「ショッピングモールだと駐車場がいっぱいなので、横になかなかベビーカーも乗せられなくて、前に置いて目を離さないといけないこともあるので、怖いなと思いながら乗せ降ろしをしています。」
双子以上を育てる親の移動の負担を少しでも減らそうと、福岡県は利用期間の延長を決めました。ただ「ふくおか・まごころ駐車場」があるのは、自治体の施設や商業施設など県内に2600か所あまりです。
駐車場が限られる中で、利用期間を延長することには課題もあったといいます。
■福岡県 障がい福祉課・町田由紀子参事
「駐車場の数が限られている中で、利用者増につながる制度変更。慎重に検討を進めていた。障害者団体をはじめ、関係者団体からも必要な配慮であるという意見をいただいたことから、県の状況も勘案して改正した。」
牛島智絵さんは、駐車場の利用延長を訴えていた多胎支援団体の代表で、自身も双子の親です。
■多胎支援団体tatamama・牛島智絵 代表
「やったー!しかない。本当に一歩進んだということと、行政が多胎育児の現状に耳を傾けてくれたということがすごくうれしかったです。」
福岡県の対応を評価する一方、多胎児の移動の大変さをもっと知ってほしいと訴えています。
■牛島 代表
「全国的に見たときに、もう少し長い期間使える自治体もある。 ほかの利用者との調整も必要だと思いますが、 利用がもう少し延びていくこともやっていきたい。」
双子以上の子育ては、ちょっとした移動でも大きな負担となります。気軽に止められる駐車場だけではなく、周囲の理解が何よりも欠かせません。
2月1日、福岡県宗像市の総合庁舎を訪れた中野久美子(27)さんは、生後6か月の三つ子を育てるお母さんです。
■職員
「今回は多胎児の申請ということで、こちらを利用するときは、お子さんと一緒の時に限られます。」
■中野久美子さん(27)
「きょうから多胎児は、ふくおか・まごころ駐車場が期限が延びたそうなので、早く、一日でも早くと思って、きょう来ました。」
中野さんが申請したのは「ふくおか・まごころ駐車場」です。
■財津ひろみアナウンサー
「ふくおか・まごころ駐車場は、車いすマークが示された駐車場などで、福岡県のステッカーが貼られている場所が対象です。」
ふくおか・まごころ駐車場は、障害者や高齢者、ケガをしている人に加え、妊産婦など移動に配慮が必要な人が利用できます。
対象者が福岡県に申請すると利用証が交付され、その利用証を車に掲示して駐車します。
福岡県は2月1日から、双子や三つ子など多胎児がいるお母さんへの支援を手厚くしました。これまで妊娠7か月から生後3か月までだった利用期間を、生後1年半まで延長しました。
その背景には、双子以上を育てる親が抱える、ある課題がありました。
三つ子のお母さんの中野さんが子どもを連れて移動する場合、今の車では1台に3人分のチャイルドシートを装着できないため、夫の車を含め2台で移動しないといけません。
さらに、子どもを降ろす時も、1人をベビーカーに乗せている間に、残り2人の子どもたちを夫婦で降ろします。車から降ろすだけで5分はかかるといいます。
■夫・翔敬さん
「2台だと駐車場が近くで空いていなかったり、止められなくてぐるぐる回っています。10分15分は回る。」
2人乗りのベビーカーを使うこともありますが、車いすよりも幅があるので、ゆとりがある場所でしか使えません。
■中野さん
「ショッピングモールだと駐車場がいっぱいなので、横になかなかベビーカーも乗せられなくて、前に置いて目を離さないといけないこともあるので、怖いなと思いながら乗せ降ろしをしています。」
双子以上を育てる親の移動の負担を少しでも減らそうと、福岡県は利用期間の延長を決めました。ただ「ふくおか・まごころ駐車場」があるのは、自治体の施設や商業施設など県内に2600か所あまりです。
駐車場が限られる中で、利用期間を延長することには課題もあったといいます。
■福岡県 障がい福祉課・町田由紀子参事
「駐車場の数が限られている中で、利用者増につながる制度変更。慎重に検討を進めていた。障害者団体をはじめ、関係者団体からも必要な配慮であるという意見をいただいたことから、県の状況も勘案して改正した。」
牛島智絵さんは、駐車場の利用延長を訴えていた多胎支援団体の代表で、自身も双子の親です。
■多胎支援団体tatamama・牛島智絵 代表
「やったー!しかない。本当に一歩進んだということと、行政が多胎育児の現状に耳を傾けてくれたということがすごくうれしかったです。」
福岡県の対応を評価する一方、多胎児の移動の大変さをもっと知ってほしいと訴えています。
■牛島 代表
「全国的に見たときに、もう少し長い期間使える自治体もある。 ほかの利用者との調整も必要だと思いますが、 利用がもう少し延びていくこともやっていきたい。」
双子以上の子育ては、ちょっとした移動でも大きな負担となります。気軽に止められる駐車場だけではなく、周囲の理解が何よりも欠かせません。