ゾウ4頭がやってきた! 遠くから姿を見ることも ギフトコーナーにはグッズ登場 福岡市動物園
福岡市動物園に、ミャンマーから待ちに待ったアジアゾウ4頭がやってきました。7年ぶりとなるゾウの仲間入りに、歓迎ムードが広がっています。
7月30日午前7時すぎ、北九州空港では、チャーターの貨物機から特注品のオリが慎重に降ろされました。
■奥村三枝記者
「ケージから鼻を出している様子がうかがえます。元気な様子です。」
運ばれてきたのは4頭のアジアゾウです。4000キロほど離れたミャンマーから、はるばるやってきました。
ゾウは繊細で、環境の変化に敏感だということで、ここでも慎重にトラックに乗せられました。
カーブを曲がる時もゆっくり、スピードを落として進みます。
ミャンマーから28時間もの長旅を終え、30日午後2時ごろ、無事、福岡市動物園に到着しました。
今回やってきたのは、14歳のオス1頭と、3歳・12歳・22歳のメス3頭です。
■鬼丸ゆりか記者
「ゾウがいま長い鼻を使ってスイカを食べています。子ゾウでしょうか、運動場にやってきました。小さくてかわいいです。」
福岡市は、姉妹都市のヤンゴンを通じて、ミャンマーからゾウを受け入れる計画を進めてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大やミャンマー国内でのクーデターの影響で、延期が続いていました。
7年間、ゾウがいなかった福岡市動物園では、多くのスタッフが新たな仲間たちの到着を待ちわびていました。
■福岡市動物園・川越浩平 園長
「興奮したり元気がなくなったりするのかなと予想していたが、とても落ち着いていて、食欲も旺盛。初めての長旅だったのに、よくこんなに元気で来てくれたなと、本当にうれしく思っています。」
4頭の体調は良好で、健康上の問題はないということです。
ただ、飼育員が、ミャンマーから同行してきたゾウ使いからゾウとの接し方を教わりながら、ゾウを新しい環境に慣らすのに時間が必要なため、全面公開は早くてことし10月末の予定です。
ゾウを間近で見るには、もう少し時間がかかりますが、7月31日、動物園では。
■訪れた子ども
「あっ!見えたー!かわいい。」
離れた場所からであれば、少しだけ姿を見ることができます。
■訪れた子ども
「お鼻をぶらんぶらんしてる。」
「親子でいたから子どものゾウがかわいかった。」
園内では、一足早く、4頭のゾウをイメージしたオリジナルクッキーや、ゾウの顔が書かれたミックスキャンディーの販売が、31日から始まりました。
■元木寛人アナウンサー
「ギフトコーナーには『ゾウさんようこそ』とグッズがずらりと並んでいます。」
■福岡市動物園 ギフトショップ・中山美沙さん
「少しでもゾウが来たという気分を味わってもらえたらうれしいです。」
4頭の名前は、8月1日から31日まで公募されることが発表されました。
動物園での投票などを経て、全面公開とあわせてお披露目されるということです。