福岡は開花ならず 準備が進む福岡城さくらまつりの会場は バーベキューは予約がほぼ埋まる
27日から福岡市の舞鶴公園では福岡城さくらまつりが始まりますが、26日もソメイヨシノの開花発表はありませんでした。平年より開花が遅れる中、まつりの関係者からは“春の便り”を待ち望む声が上がっています。
桜の名所、福岡市中央区の舞鶴公園では。
■元木寛人フィールドキャスター
「あすから始まる福岡城さくらまつりに向けて、こちらグルメエリアでは着々と準備が進められています。」
27日から4月7日まで12日間にわたって開かれる福岡城さくらまつりでは、天守台に“幻の”天守閣が登場します。存在の有無も含めて資料が少なく、一般公募の中から選ばれたデザインで組まれた福岡城の天守閣が、27日から5月31日まで期間限定で7色にライトアップされます。
公園内の桜は雨の中、淡いピンク色の花が咲いている枝もありますが、ほとんどがまだ、つぼみのままです。
■たこ焼きで出店
「(例年は)もうちょっと咲いていた気はするのですが。毎年出していますが、桜が咲いたらお客様が増えるのですが、咲くまではなかなかですね。」
26日、午前と午後に行われた福岡管区気象台のソメイヨシノの標本木の観測では、咲いていたのはまだ4輪でした。5・6輪という基準に届かず、開花発表はまたも持ち越されました。
全国で最も早かったおととしや去年に比べると1週間以上遅く、平年より5日以上遅れることになります。
舞鶴公園内でバーベキューを提供しているこちらでは、さくらまつりの期間中は予約がほぼ埋まっているということで、“春の便り”を待ち望んでいます。
■舞鶴公園BBQガーデン・増山 宏恕店長
「まだちょっとつぼみの状態だから、早く咲いてくれないかなと思うばかりで。土日で1000人くらいの予約もあったり、かなり忙しい日が続 きます。満開に向けて、我々も準備をしっかりしてお迎え態勢をとるつもりなので期待は十分しております。」
一足早くバーベキューを楽しんでいた人たちもいました。
■バーベキュー客
「こういう年があってもいい かな。毎年しているので。」
「咲いていないですが、肉が食べられるので楽しいです。」
まつりの関係者は、期間中にサクラのさまざまな表情が見られるのではとしています。
■福岡市 住宅都市局・小山 剛広課長
「確かににまだ開花していない状況かもしれませんが、移りゆく桜を楽しんでいただいて、歴史を含めて楽しんでいただけたら。」
福岡管区気象台の担当者は、桜の開花発表について「生長しているつぼみはある、あす以降に期待」と話しています。