【猛暑】「めまい」「動けない」熱中症の119番通報相次ぐ 救急車は次々に出動 一方で緊急性の低い相談も 迷った時は「♯7119」に 福岡
危険な暑さのなか福岡県内では25日、熱中症の疑いの通報・搬送が33件ありました。新型コロナウイルスの患者も増加するなか、救急搬送を求める通報が相次ぎ、現場は対応に追われています。
■指令センター職員
「119番、消防です。火事ですか、救急ですか。」
福岡市中央区にある福岡都市圏消防共同指令センターでは、福岡市、筑紫野市、太宰府市など16の市や町の119番通報をすべて受け付け、それぞれの消防署に出動指令を出しています。
■阿部まみフィールドキャスター
「今、青いランプがついているところが、まさに救急要請が入ったところです。2・3分の間にひっきりなしに通報が入ってきている状況です。」
福岡市消防局によりますと、2024年5月の通報件数は1日250件ほどでしたが、7月はおよそ320件で、70件も増えています。その大半が「めまい」や「動けない」など、熱中症が疑われる症状を訴える通報です。
■職員
「熱中症みたいっていうのはなにかきっかけがあるんですか。」
「福岡、熱中症1」
「熱中症かもしれないっていうことですか。」
FBSのまとめによりますと、福岡県内では25日、熱中症の疑いによる通報と搬送が、福岡県内で少なくとも33件あったということです。
■職員
「しゃべりっぱなしの日が最近はずっと続いています。半分以上が動けませんとか、熱中症みたいですとか、コロナっぽいですとか、そういった通報が多い。」
第11波に入ったとされる新型コロナウイルスの症状を訴える通報も増えているといいます。
■阿部フィールドキャスター
「画面は、救急車の出動状況を表しています。本来ならすべて白になっていて、救急車が待機してるのが望ましいですが、ほとんど赤で、現在出動している状況です。」
管轄している救急車59台のほとんどが、出動している状態でした。
■職員
「娘さんも結構せきこんでいますが。」
「意識はある、熱い感じはありますか。」
救急を要する通報が相次ぎ、ひっ迫している一方で。
■職員
「病院が知りたいとか、自分で行けるんだけど病院が分からないとか、鼻血が出たんですがどうしたらいいですかとか、そういった通報もちらほらと混じってくる。」
問題となっているのが、不要不急の通報です。福岡市消防局は、救急車を呼ぶか迷ったときには「♯(シャープ)7119」に電話して相談してほしいと呼びかけています。
「♯7119」にかけると、看護師による相談のほか、医療機関を受診する緊急度などについてアドバイスをしてくれます。
■福岡市消防局 災害救急指令センター長・三浦和利さん
「救急車を呼ぶか、迷われると思いますので、119番はかかってくるのは仕方ないかなと思っています。ただ『♯7119』を知っていただいて、119番のひっ迫の緩和にぜひご協力していただきたい。」
自分の命と、ほかの人の命を守るためにも、適切な「119番通報」が求められます。