南海トラフ「巨大地震注意」発表中に迎えるお盆 帰省する人も避難先・ルートの確認を 日頃の備えは 福岡
お盆休みをふるさとで過ごす人たちの帰省ラッシュが続いています。「南海トラフ地震臨時情報」が出される中でお盆休みを迎えましたが、皆さんはどのような備えをしているのでしょうか。
12日、JR小倉駅で帰省客に話を聞きました。
■帰省客
「これから地震がきたらどうするか。お盆中もきそうだから。対策などを話し合わないといけない。」
帰省客が心配していたのは、南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」の発表が、帰省と重なったからです。
福岡県でも、「防災対策推進地域」に指定されている北九州市、行橋市、豊前市、苅田町、吉富町、築上町の6つの地域の人に、地震・津波への備えと、避難先や避難ルートを確認するように呼びかけています。
その地域の一つ、行橋市にある海水浴場を訪れました。
■竹原侑 記者
「長井浜海水浴場です。地元の人に話を聞くと、例年よりも海水浴客が少ないとのことです。」
訪れていた人に地震の備えについて聞いてみました。
■海水浴客
「地震がきたら逃げないといけない。逃げられるように考えておかないといけない。電池を買ったり水を用意したり。」
地震への備えについて関心が高まる中、北九州市のホームセンターでは、防災グッズの売り上げが伸びているといいます。
■買い物客
「地震があったでしょ。タンスが倒れるとベッドにあたるので、それで見に来ました。」
常時100種類の防災グッズを取り扱っていて、家具を固定するつっぱり棒や簡易トイレなどを求める客が相次ぎ、欠品している商品もあるといいます。
■ホームプラザナフコ 小倉南店・江藤誠二 店長代理
「これは今、入荷したもので補充する商品です。お盆で帰省されている人もいますので、実家の安全だったり、今お住まいの自宅であったり、常日頃から防災の意識を高めて、事前に準備してもらえればと思っています。」
いつ起こるか分からない地震への備えについて、家族が集まるお盆を利用して、話し合ってみてはいかがでしょうか。
地震に備えて私たちが日頃からできる対策について、国は「家の中の安全対策」や「非常備蓄品の確認」など、5つの項目を呼びかけています。