3月に引退する「SL人吉」。特別ツアーでファンが歓喜です。

■緒方大樹記者
「ことし3月に引退を迎えるSL人吉が熊本駅に到着しました」

勢いよく煙を上げながら熊本駅に入ってきたのはSL58654号機・通称「SL人吉」です。
大正時代の1922年に造られ、去年101歳の誕生日を迎えました。これまで「SLあそBOY」としてJR豊肥線を走り「SL人吉」としてJR肥薩線を駆け抜けてきました。

肥薩線が豪雨で被災したため現在は熊本～鳥栖を走っています。

ラストランを前に行われた12日の特別ツアー。

■福岡から
「うちの母がSLに乗りたいということで頑張ってチケットを取りました」
「もう999に乗ってあの世へ行こうかって話して盛り上がっていた」

車内には翌日に帰国するという海外のファンも。

■スペインから
「音とか、速度も違う。思ったよりすごい」

中には知り合いに向かって手を振る乗客も。
思い思いにSLの旅を楽しみます。そして、途中の停車駅ではある光景が！
乗客が撮影していたのは“SLの顔”先頭車両。

男性が撮影していたのは車輪。

■車輪を撮影していた男性
「こういうところが動いて（列車が）動くところがいいですね」

人吉駅の名物駅弁を堪能しながら2時間半あまりで鳥栖駅に到着。ラストランまで2か月あまり、最後まで力強く走り続けます。