ユニーク作品勢ぞろい「かかし」と「つくりもん」
高岡市では21日と22日に、2つのユニークな祭りが開かれました。アイデア満載の作品が魅力の祭りをお伝えします。
こちらはNBAで活躍する八村塁選手の「かかし」。そして新紙幣の肖像に選ばれた渋沢栄一の「かかし」。高岡市の中田地区で開かれた「中田かかし祭」です。
地元商店街の賑わいづくりとして1983年から行われていて、今年は地元住民らが作った109体が並びました。
話題の出来事や人物など世相を反映したかかしが多いのが魅力で、パリ・オリンピックに出場したスケートボードの中山楓奈選手や、メジャー史上初の50本塁打・50盗塁を達成した大谷翔平選手のかかしなどが並びました。
来場客「パリオリンピックのとかがよかったと思います」「大谷翔平!ちょうどいいタイミングでかかしであったちゃ」「素晴らしい」「楽しかった」
一方、高岡市福岡町では、色とりどりの野菜を使ったユニークな作品が街中に展示されました。
あいの風とやま鉄道福岡駅周辺で開かれた「つくりもんまつり」。五穀豊穣に感謝して行われる地蔵祭りが起源とされ、300年余りの伝統があります。
野菜などを使い、人気映画の一場面を表現した作品や、地元の子どもたちが思い思いに作った作品など、素朴でユーモアあふれる力作18点が展示されました。
こちらのシーサーは地元の「末広町有志」が制作しました。今年は猛暑で野菜が高騰しましたが…
末広町有志 リーダー河原裕之さん「ほとんどを周りの人たちからいただいたりとか、私自身、畑をしているのでキュウリとかナスとかを取って持ってきたりとかしてやっていました。予算も限られた中でやっているので、非常にありがたかったなと思います」
カボチャやタマネギなどは購入したものを使っていて、特にニンジンが去年までと比べると高かったということです。
300年の伝統を誇る祭りは、地域の協力に支えられていました。