【なるほど天気解説】同時刻にアメダス観測2つの気温 なぜ? 気象予報士が解説
小野:
あすは二十四節気の「清明」です。春の日差しを受けて、すべてのものが生き生きとしているという意味です。あすは言葉通り、天気が回復します。気象台の週間予報を見ていきましょう。
あす、あさっては晴れるでしょう。ただ、日曜日は雨が降る見込みです。その後、水曜日までは晴れの日が多いでしょう。
市川:
週明けは入学式の所が多いでしょうから、晴れていい思い出になってほしいですね。
小野:
いまの時期の最高気温は15度から16度くらいが平年並みですので、土曜日からは平年より高い日が多いでしょう。
さて、きょうは気温についてです。気温は以前、スタジオでご紹介したようにアメダスで測っています。3月、その気温でこんなことがありました。
小野:
こちらは、3月12日の金沢の最高気温の数字です。この日は17.5度、午後5時丁度に観測されました。
市川:
夕方の5時に最高気温が出たんですね。
小野:
この17.5度という数字を覚えておいてください。ここで、もう一つ見て頂きたい表があります。こちらは、同じ日の金沢の1時間ごとのデータです。午後5時の気温を見てください。
市川:
あれ? 先ほどは最高気温が観測された午後5時の気温は17.5度でしたよね。この表では17.4度です。違いますね。
小野:
私も不思議に思い、気象台に聞いてみました。理由はデータの出し方が違ったためでした。
小野:
気温の発表は1分ごとですが、データは10秒ごとにあり、それが数字の違った原因でした。
小野:
先ほどの午後5時の出し方で見ていきましょう。数字ばかりで申し訳ありませんが… 気温のデータは4時59分10秒、59分20秒…というように、5時までに10秒ごとのデータがあります。