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東京の収蔵品が“完全移転” 金沢移転開館から5年 国立工芸館・唐澤館長の思いは

2025年3月13日 18:33
東京の収蔵品が“完全移転” 金沢移転開館から5年 国立工芸館・唐澤館長の思いは

国立工芸館が金沢に移転開館してことしで5周年です。去年、東京にあった収蔵品をすべて金沢に移し、完全移転が完了しました。これまでの歩みと未来に向けた思いを館長に聞きました。

2020年、国の地方創生の一環として東京から金沢に移転した国立工芸館。

明治から現代に至るまで優れた工芸作品がそろう日本海側初の国立美術館で、本物の工芸に触れようと2月末までに約34万人が訪れました。

ことしで移転開館5周年。その思いを唐澤館長に伺いました。

国立工芸館・唐澤 昌宏 館長:
(Q. 節目を迎えることでの思いは?)
「移転して駆け足でこの5年間駆け抜けたかというとそうではなくて、(コロナ禍で)臨時休館や在宅勤務など、ちょっと落ちつく場面があったものですから、これから工芸館どうしていったらいいかをいろいろ考える時間も逆に設けることもできた。そういった意味では充実した5年間だったのではないかと」

日本を代表する名作約4000点を所有していて、金沢へは徐々に作品を移転していましたが、去年、所有する作品のすべてを移し終えたということです。

国立工芸館・唐澤 昌宏 館長:
「身近にあるということでいろんな企画を考えることができるし、一回、棚卸をしたような感じになりましたから、こんな作品まだいいのあったね、あまりこれ使ってなかったねというのもありましたから、そういう意味ではこれから目新しい作品もたくさん出てくるんじゃないかなと思います」

また、伝統工芸の文化が根強い金沢の地に移転したことについては…

国立工芸館・唐澤 昌宏 館長:
「(地元の)工芸ファンと接する機会がすごく増えた、それはすごくよかったなと思っています。そういった意味で一緒に歩んでいけるんだろうなと。だからそのなかで期待に応えられるように頑張っていきたい」

最後に、今後の展望を伺いました。

国立工芸館・唐澤 昌宏 館長:
「まだまだ県民や市民や北陸の方々に知っていただけていないんじゃないかというところがあるんですよね。リピーターをどんどん増やして、より親しみを持って工芸館に足を運んでいただけるように頑張っていきたい」

最終更新日:2025年3月13日 18:45
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