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ことしの冬は雪が多い…原因は”スペインの女の子”? 小野さんのなるほど天気

2024年10月3日 18:45
ことしの冬は雪が多い…原因は”スペインの女の子”? 小野さんのなるほど天気

市川 栞 キャスター:
「木曜日は気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。お願いします」
小野 和久 気象予報士:
「お願いします」
市川:
「小野さん、きょう金沢では気温が20度を下回りました」
小野:
「低気圧と前線が関係しています」

「3日正午の天気図です。県内は、前線の北側で、秋の空気が入りました。そして、雨が降りました」

「4日の予想天気図です。4日にかけて、低気圧が北陸付近を通って北日本へ進む見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、能登地方では、4日昼前にかけて強い雨の降る所がある見込みです」

「今夜9時からの雨と風の予想を見ていきましょう。気象台の予想では、4日夕方にかけて、県内の多い所で1時間に20ミリ、24時間では、60ミリの雨が降る見込みです」
市川:
「地震や、記録的な雨の影響で災害につながりやすい場所もあると思われますから、注意したいですね」

小野:
「気象台の週間予報を見ていきましょう。土曜日、日曜日は一旦、雨は止むでしょう。週明けは、前線の影響で雨の降る日が多いでしょう。
いまの時期の最高気温は23度から24度、最低気温は16度くらいが平年並みですから、雨の降り方とともに、気温の変化にもご注意ください」

「さて、先週、気象台の長期予報でこの冬の「雪の量」は「平年並みか多い」とお伝えしました」
市川:
「こういう予報にはなったのは、どういった理由からなんですか」

小野
「最近、よく耳にするラニーニャ現象。エルニーニョ現象の逆の現象で、この冬に発生しそうなんです」

「ちなみに、エルニーニョはスペイン語で「神の男の子」、ラニーニャは「女の子」を意味します」

「こちらは、2015年から昨シーズンまでの12月から2月の3か月間、金沢で降った雪の合計です。平年の値は「3か月で144センチ」です。暖冬になると言われるエルニーニョのときに色を付けますと・・・」

市川:
「エルニーニョのときは、平年より雪が少ないんですね。昨シーズンもそうだったんですね」
小野:
「その逆、ラニーニャのときに色を加えてみますと・・・」

市川:
「4回ありますが、すべて平年を上回っています。はっきりと傾向が出ていますね」

小野:
「原因は、偏西風です。普通、偏西風は比較的まっすぐに流れています」

「ところが、ラニーニャのときの「冬」は、日本の手前で 北に盛り上がり、日本付近では南へ下がる傾向です。そのために、寒気が北陸などに入りやすく、冬型の気圧配置も強まりやすくなるんです。この「ラニーニャ現象」が、この冬に予想されています」
市川:
「冬は、まだ先ですが、気を付けていきたいですね」
小野:
「最後に、気象台の週間予報で、この先の天気をもう一度、確認しましょう」

「土曜日、日曜日は一旦、雨は止むでしょう。週明けは前線が停滞するため、雨の降る日が多いでしょう。気温の変化に、ご注意ください」
市川:
「雨の降り方、そして、気温の「日ごとの変化」で体調を崩さないよう気を付けたいですね。小野さんとお伝えしました」

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