石川県民の「晴れ」の感覚は合っている!? 小野さんのなるほど天気解説
木曜日は気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。お願いします。
小野 和久 気象予報士:
お願いします。
市川:
小野さん、今週は小春日和が続いていますが、来週は、寒いんですよね。
小野:
週明けは、日中の気温が12月上旬並みになりそうです。
小野:
気象台の週間予報を見ていきましょう。
あす、マークにはありませんが、県内は、朝、雨の降る所があるでしょう。
土曜日はくもり。日曜日の後半から雨が降り、月曜日は風も強いでしょう。
いまのところ、晴れマークは水曜日だけです。
市川:
きょうまでとは一変して雨やくもりが多いですね。
小野:
そして、気温に注目です。土日は20度以上ありますが、月曜日からは一気に下がります。寒気が入ってきます。
いまの時期の最高気温は15度、最低気温は7~8度が平年並みですので、特に火曜日は、12月上旬くらいの寒さになるでしょう。
市川:
冬物のコートの出番ですね。この寒いまま12月に突入ですか。
小野:
きょう気象台から発表された1か月予報を見ていきましょう。12月中旬までの予報です。
市川:
気温はこの先も高めなんですね。
小野:
冬型の気圧配置や、寒気の影響は、一時的な見込みです。このため、雨の量も平年並みか少ないでしょう。
さて、ことし8月に「秘密のケンミンショー」で取り上げられた「石川県民はくもりの天気を、晴れという」…というのを覚えていますか。
市川:
覚えていますよ。確かに、雨が降っていなければ「晴れ」って言いますね。
小野:
そこで、毎日、晴れや曇りを伝える気象台に「どこまでが晴れ」で「どこからが曇りなのか」、基準を確認しました。
そこで、市川さんにクイズです。
小野:
空全体の「8割が雲」でした。これは、気象庁の基準では、晴れでしょうか、曇りでしょうか。
市川:
これって、引っ掛け問題じゃないですか。晴れじゃないと言いたくなるところですが、石川県民の思っている通り「晴れ」じゃないですか?
小野:
正解は・・・
小野:
「晴れ」なんです。気象庁の基準を見ていきましょう。
小野:
空全体に占める「雲の割合」が、1割までが「快晴」、2割から8割までを「晴れ」といいます。
9割、10割で初めて「くもり」になるそうです。
この基準は全国統一で「結果」と「予報」、両方に使われます。
市川:
雲が8割でも「晴れ」ですか…。
石川県民の「晴れ」の感覚は、意外に合っているのかもしれませんね。
小野:
ちなみに、いまの天気が「晴れか曇りか」というのは、以前は、気象台の職員が目で見て観測していました。
現在は、気象衛星で判断できるようになり、金沢と輪島では、これに加えてアメダスも利用しているそうです。
市川:
気象観測は、どんどん自動化が進んでいるんですね。
小野:
最後に、気象台の週間予報でこの先の天気をもう一度、確認しましょう。
小野:
あす、マークにはありませんが、県内は、朝、雨の降る所があるでしょう。
土曜日はくもり。日曜日の後半から月曜日は雨が降るでしょう。
週明けの気温は、11月下旬から12月上旬くらいの寒さになるでしょう。
市川:
週明け一気に気温が下がりますから気を付けたいですね。小野さんとお伝えしました。