サングラスが目にもたらす効果は? 警察官のサングラス着用を認める新規定から改めてその効果を考える
暑い日が続く中、強い日差しによる交通事故や健康被害を防ぐため、鳥取県警察本部は警察官のサングラス着用を認めるルールを規定しました。また眼科医に聞く、サングラス選びのポイントとはー。
今年8月、過去最高となる39.4℃を記録するなど、危険な暑さに見舞われた鳥取市。9月に入りましたが、依然として厳しい残暑が続いています。そんな中、鳥取県警では7月にある規定が導入されました。
鳥取警察本部 警務課 橋本智哉 補佐部長
「街頭で活動する警察官のサングラス着用を始めました」
それは、警察官のサングラス着用を認めるというもの。もともとサングラスをつけてよいという決まりはありましたが、着用できる状況を改めて規定し、分かりやすくしたといいます。狙いは、太陽光の乱反射を減らし、視界を確保することや、交通事故の防止、健康被害の軽減などです。
鳥取警察本部 警務課 橋本 智哉 補佐部長
「日差しが強くなっているので、警察官が持てる力を発揮するためにサングラスを着用して街頭活動を行うことにしました」
着用できるサングラスは黒色か茶色で、表面がミラー加工になっていないもの、そして、奇抜なデザインでないこと。実際にサングラスをかけて運転した警察官はー。
警察官
「便利です。あった方がいいですね。夕方とか日差しが強い日に道路から反射すると光や対向車との光の反射がなくなるので、スムーズに運転することができます」
では、サングラスは目にどのように効果的なのでしょうか。鳥取市の眼科に聞きました。
宮﨑眼科クリニック 宮﨑義則 院長
「短時間で紫外線を浴びるということはそんなに影響はないと思いますね。ただ直接目に入ったりとか、長時間、頻繁にとかになると、(サングラスを)かけた方がいいと思います」
長時間、目に紫外線を浴び続けると角膜炎や白内障になるリスクが増加。そのため、サングラスを着用し、紫外線をカットすることが望ましいと言います。またサングラスの選び方も大切だと言います。
宮﨑眼科クリニック 宮﨑義則 院長
「(紫外線を)浴びる状況にいるなら強いものだし、そうでなかったら軽くてもいい。個人個人多少違うと。職業的にも違います」
サングラスにより紫外線の透過率や色が異なるため、使う場面によって選んでほしいと話しています。
9月に入っても、30℃を超える暑さが続く山陰地方。警察の取り組みが生活のヒントになるかもしれません。