特集は青森市を中心に親しまれている棒パンです。 こどもたちが棒パンでギネス世界記録に挑みました。

竹の棒に生地を巻き付けて焼く「棒パン」。青森青年会議所によると青森市で毎年こどもの日に開催されていた催しの中で40年ほど前に登場したもので、その後祭りやイベントでも行われるようになり広まっていきました。
今回青森青年会議所は地元の文化を楽しむことを通じて子どもたちに郷土愛を育んでほしいと「同時に棒巻きパンを焼いた最多人数」のギネス世界記録への挑戦を企画しました。
対象は小学生から高校生までで目標は350人。記録達成には棒パンをしっかり焼くことが必要です。生焼けにならないよう、焼き台は特注です。

イベント当日、スタッフは日ざしが照りつける中大量の炭を準備します。
生地を巻いた大量の棒パンも運び込まれました。
世界記録達成には250人以上の参加が必須条件ですが、企画を知った297人が集まりました。

★中学生
「ちょっと緊張するけど学校とかでたまにやってたので自信はあります」
★小学生
「棒パンギネス記録を取るために来ました（挑戦前に）ドキドキしています」
★中学生
「それなりにうまく焼けると思います」
★高校生「ギネス記録保持者になるのが楽しみです」

いよいよ記録会のスタートです。ギネス世界記録公式認定員の合図とともにスタート！それまで子どもたちの元気な声が響いていた会場は一気に静寂に・・・

制限時間は30分、記録挑戦中はほかの人の助けを借りることはできません。失敗した人数が参加人数の10％未満であることも条件のひとつです。炭火に近すぎると焦げてしまうので子どもたちは黙々と1メートルの棒を丁寧に転がしながら生地を焼いていきます。
焼き上がったかどうかは監視員が棒から外して一つ一つ確認します。
無事に自分の棒パンを焼き終えた参加者たちは熱々のパンを満足そうにほおばっていました。

そして緊張の瞬間。果たして結果は…

★世界記録認定員
「294人で見事ギネス世界記録達成しました！」

297人中294人が制限時間内の棒パン作りに成功し記録は認定されました。

★小学生
「うれしいです！ギネスの記録の中に自分たちが入れることが普通じゃないのですごくいい経験になったと思います」
「できると思ってやってたのでうれしかったです」

入念な準備を進めてきた主催者も手応えを感じていました。

★青森青年会議所　岡島裕史理事長
「記録をまずは達成できてよかったなと思っております　やっぱり子どもたちが一人一人自分の力で焼き上げて記録をつくったということは誇らしいことですし子どもたちにそういうことを感じていただけたのですごくよかったなと思っております」

根強い人気があるローカルフードの棒パンを通じた得がたい成功体験に子どもたちの笑顔がはじけました。