内子町巡りのお供におすすめ!「観光デジタルマップ」インバウンドのマナー向上にも一役
愛媛県内有数の観光地、内子町で住民の暮らしの質を保ちつつ、観光客の満足度も向上させようという取り組みがスタートしました。その主役となるのが、内子めぐり観光デジタルマップです。
今月14日、内子町役場の一室。
広島テレビ 地域ビジネス開発部 片山裕太さん:
「この度 開発させていただいたコンテンツになっております。観光地であったり、体験スポットだったり、自然スポットとか、現地に行ってどういった体験ができたりとかどういったものが見れるのかというのを旅前だったりとか、旅中のあのリサーチをするときに見ていただくと」
内子町 小野植正久町長:
「めちゃくちゃいいと思う」
この春、内子町が導入した内子巡り観光デジタルマップ、スマートフォンなどで手軽に使える観光客向けの地図情報サイトです。地図上で内子町内の観光スポットをタップすると、テキスト情報に加えて、XR・クロスリアリティという技術を使って施設や景色を疑似体験できる360度ビューの映像コンテンツも見ることができます。
空から見る小田深山渓谷に、SOL-FAオダスキーゲレンデ。これらの360度ビュー、どんな方法で撮影しているんでしょう?
去年7月、観光デジタルマップの制作現場に同行しました。この日は大正時代に建てられた芝居小屋、内子座で、XRコンテンツの撮影。国内でも先駆的にXR事業を手がけている広島テレビの専門家が撮影にあたります。
広島テレビ 地域ビジネス開発部 片山裕太さん:
「明るさを多段階に変えて撮影し後から(写真を)接合して球体にしていく。やっぱり静止画からのものなので、より解像度が高かったり、撮影した後に合成とかもできるっていうのが静止画ならでは」
実際にサイトに掲載された映像がこちら。桝席から。舞台から。天井。さらに奈落まで。まさに自分が臨場しているような感覚で、内子座を楽しめるんです。
内子町役場 町並・地域振興課 大田陽市課長補佐:
「内子座応えは去年9月から休館なので、多くの方に観光客の方来ていただいたときに、内子座はこういう施設だったんだよと疑似体験していただくコンテンツになるのではないかと考えています」
片山さん:
「足が不自由で入れない方とか見てたらいいですよね」
内子町 町並・地域振興課 山中利行係長:
「見られたら良いですね。実際の目線で見ていただけるっていう方が」
と、ここまで見てきて、映像コンテンツが充実した観光サイトという感想をお持ちの皆さん!違うんです。内子巡り観光デジタルマップはただの観光情報サイトではないんです。
大田さん:
「インバウンド客、東アジア・ヨーロッパ圏内多くの外国人の観光客が来られてますので、そういった方向けにマナー啓発」
そう、観光マナーの啓発が、内子巡り観光デジタルマップ導入の一番の目的なんです。特に海外からの観光客は、日本の文化財の鑑賞に不慣れで、マナーもおぼつきません。
そこで、日本語を含めた5か国語で施設それぞれの鑑賞マナーに関する情報を掲載し、インバウンドのマナーアップに繋げようというのです。
例えば、「内子座では楽屋入口のサインは撮影できません」といった具体的なマナー批判をイラストと一緒に掲載することで、トラブルを未然に防ぎます。
持続可能な観光地形成のため、地域住民の暮らしの質を保ちつつ、観光客の満足度も向上させようという観光の町、内子町ならではの取り組みなんです。
「内子めぐり観光デジタルマップ」には、町内の観光スポットや飲食店などの情報およそ300件がデジタル地図と連動されてわかりやすく掲載されています。
インバウンドが旅行前に現地の情報を集める「旅マエ」にも活用できるとのこと。また、南海放送のアーカイブスを活用した内子の懐かし映像を楽しむこともできるんです。
さらにワンタッチで防災マップへと切り替えることができるため、見知らぬ土地で災害に遭ったとしても安心です。
内子町 小野植町長:
「いろんな避難所の情報もあるので、何かあったときにはすぐ近くの避難所へ行ける。町並み保存地区もあり、桜の見所いっぱいございます。大凧合戦とかいろんなイベントもありますんで、ぜひ多くの方に来て楽しんでいただいて、必ずこのアプリを開いていただいて、楽しい旅行に役立てていただければ」
内子町へ観光に!という皆さん、「内子めぐり」で検索してみてください。