県内ほとんどの公立小学校で卒業式 川滝小で2人だけの卒業生が書道パフォーマンス【愛媛】
およそ1万人が学び舎を巣立ちます。県内ほとんどの小学校で、きょう卒業式が行われました。
徳島県との県境に位置する四国中央市の川滝小学校で行われた卒業式。
卒業生は、古川莉緒さんと吉田結菜さんの2人です。
式では、宇田智子校長から、2人に卒業証書が手渡されました。
そして宇田校長が「これからも大切な思い出が増えるように感謝の気持ちを忘れず、一瞬一瞬を大切にしてください」と、花向けの言葉を送りました。
古川さん:
「私の将来の夢はカウンセラーになることです。そのために人の気持ちに寄り添い、話を聞くことを頑張りたいです」
吉田さん:
「中学校では保育士に必要な勉強を頑張ったり、誰にでも平等に接することができるように頑張ります」
全校児童12人の川滝小学校は、市内19校の中で最も児童数の少ない小学校。2人は4月から、バスで市内の川之江南中学校に通います。
式の後、体育館に運ばれてきたのは墨と筆。6年間の感謝の気持ちを表現しようと卒業生2人が書道パフォーマンスを披露したのです。
2人が書いたのは、卒業式で合唱した「大切なもの」という曲の歌詞。
中央に「大切」と大きく書かれた紙が掲げられると、児童や保護者からあたたかい拍手が送られました。
古川さん:
「今までの思い出を大切にという意味で「大切」の歌詞を書きました」
吉田さん:
「みんなに大人数で見てもらうことは今までになかったから、練習の時とは違う緊張感がありました」
2人の思いが込められた書は今後、校内に飾られるということです。