災害時の“物資輸送”に特化した防災施設完成 県の防災拠点から近く、津波の被害を受けない場所に 大分
災害が起きた時の救援物資の輸送を目的とした防災施設が大分県大分市に初めて完成しました。
避難所に物資が届く時間がこれまでよりも早くなることが期待されています。
10月1日から供用が開始された大分市上戸次の「へつぎ防災広場」です。10日は関係者が出席して記念式典が行われました。
災害が起きた時の救援物資の輸送拠点として大分市がおよそ5億4000万円をかけて整備し避難場所としての広場も含めた総面積はおよそ2万4000平方メートルです。
津波の被害を受けないとされる戸次地区にあり災害時に救援物資が集まる県の防災拠点大分スポーツ公園からもおよそ7キロと近いことからこの場所に整備されました。
◆TOS渡辺一平記者
「大分市に新たに完成した防災拠点となる施設。倉庫の中に入ると、簡易式ベッドやテントなど災害時に使えるたくさんの物資が備えられている」
大分スポーツ公園から引き受けた救援物資はこの場所に一度集約されます。
その後、市内の各避難所に届ける流れで、これまでよりも物資が届く時間が早くなることが期待されています。
◆大分市 防災危機管理課阿部一也さん
「県からの拠点が近いので早いうちに配送の準備が出来てみなさんのもとに早く運べると いうところが1番大きい」
市では「災害時に多くの人に迅速に物資を届けられるように活用していきたい」としています。